
K-2区の東側は遺構精査が進み、並行して断面図・平面図作成などの記録作業を行っています。
連日の猛暑の中、熱中症に注意しながら調査を進めます。

L-1区の石組み遺構から出土した瓦は2段目の取り上げが終わり、1段目と合わせて総数237点に達しました。
その下(3段目)にもまだ大量の瓦があり、さらに精査を進めます。。

その3段目の瓦の中に「軒平瓦(のきひらがわら)」が見つかりました。
中心飾りの「宝珠文(ほうじゅもん)」と2本の唐草の文様がはっきりと確認できます。
この瓦が造られた年代を知る手がかりになります。

6区の河川跡土層断面図を作成しました。

5区では遺構の精査を開始しました。

石組の井戸跡です。
廃棄するときに上部の石組を崩したようで、大きな石が出てきました。

調査事務所のすぐ前で、バイクの自損事故が発生しました。
交通安全には気をつけないといけません。

清水遺跡7次で、トータルステーションで座標を測り、図面に点を描いて結びます。
遺構の形をそうやって図に描いていきます

清水遺跡8次の遺構の半裁(半分に割って掘り下げること)も進んでいます。

清水遺跡8次の遺構の検出も終わり、真夏に本格的な調査の山場を迎えます。

4区2層から出土した「土笛」です。
全体は鳥?形で、背中の中央に穴が穿たれていました。
内部は中空です。

出土土器の清掃をしています。
刷毛やブラシ、竹べらなどを用いて慎重に進めています。

出土した土器をブラシを使って洗浄をしています。

4区2層中の土器出土状況。
おびただしい数の土器が斜面上部から出てきました。

4区3層での土器出土状況です。
形がやや残っていた例で、無紋地に大ぶりな渦巻文が特徴的です。

遺物出土状況の写真撮影をしています。
左手にはカラーチャートを持っています。
現地の色彩が忠実に再現できるようにするための方法です。
夏休みこどもミュージアム企画展『掘った ほった やまがた』を開催します。

チラシ(PDF)
埋文センターが20年間発掘した中から、職員が選んだ「ここがスゴイ!」遺跡を一挙公開します。
山形発掘の成果をぜひご覧ください!

また『Let’s考古体験』では火起こし・弓矢・ミニ発掘体験が出来ます。

縄文アクセサリーも作れます。

期間:平成26年7月22日(火)~8月22日(金)
時間:9:00~16:00
場所:埋蔵文化財センター展示室 (地図)
休み:土・日・祝日
料金:無料

この夏は埋文センターにぜひおいで下さい!!

L-1区の瓦の実測を行っています。
ちいさな破片もひとつひとつ正確に記録していきますので、とても根気のいる作業です。

記録が終わった瓦から取り上げます。
画像のような軒丸瓦も数点出土しています。

一段目の記録と取り上げが終わりました。
下にはまだまだ大量の瓦がありました。

6区のSX6にサブトレンチを入れて、堆積状況を確認しています。

4、5区での遺構検出作業です。釘で遺構のラインを引き、
炭酸カルシウムを水で溶いたもので線を引きます。

奥の4区は建物の基礎でほとんど削平されていましたが、
手前の5区には、江戸時代と考えられるものから近現代の可能性がある物まで
たくさんの遺構が重複しています。

先週の大雨の影響で調査区の壁が崩れてしまったため、復旧作業に追われました。

A区にまたがる水路も増水すると調査区内で侵入してしまうため、
砂を詰めた土嚢でしっかり土止めをしました。

復旧し終えたA区北壁の土層断面写真を撮影し、断面図を作成しました。

4区の作業風景:遺構検出のため地山までの掘り下げを行っています。
木の根がじゃましてなかなかはかどりません。

調査4区の斜面に点在する切り株は調査の妨げになることから、
抜根チームを組んで一つ一つ時間をかけて取り除いていきます。

尾根の頂部に並ぶ大型土坑(どこう)。
東側には住居跡もありそうです。

切り株除去の際に根の周りを掘り下げたら大きな土器の破片がまとまって出ていきました。
縄文中期中ごろの典型的な土器ばかりです。

今週の調査で見つかった石器です。
石匙(いしさじ)や石箆(いしべら)、磨石(すりいし)や凹石(くぼみいし)など、
一通りの道具が揃っていたようです。

清水遺跡7次の竪穴住居から出土した甕(かめ)の周囲をきれいにしています。

きれいになりました。
間近で見ると大きくて迫力があります。

竪穴から見つかったかまど跡と思われる遺構です。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research