
今週は、C区に広がる柱穴や土坑の遺構掘り下げ作業を進めました。

迫る遺跡の空中撮影に向け、
調査区周辺の除草作業も並行し進めていきます。

C区東側から出土した木棺の下から、磁器製の皿と、
表面に絵が描かれ彩色された木製の板が見つかりました。
副葬品の一部だとおもわれます。

1区の遺構を検出し、精査をしました。

トータルステーションを使い、平面図を作成します。

2区を重機で掘削しました。
現地表面から約2mの深さまで掘り下げた所で地山面に当たりました。
南側に立ち上がりを確認できたことから、堀と判断しました。
予想より浅かったのですが、湧水が激しく崩落の危険性が高いので、
来年度以降に再調査をする予定です。

0-3区の土坑から、お金(洪武通宝)が出土しました。
このお金は、お隣、中国に明ができた年、すなわち、
明・初代皇帝・洪武帝の洪武元年(1368年)に発行されたもので、
永楽通宝とならび明銭の代表的なお金です。

洪武通宝の一部には裏面に鋳造地を示す文字があります。
「浙」「福」「桂」「北平」などの文字です。
この出土銭にも「福」の文字が刻まれています。

0-2区の全景写真です。
この調査区の調査も終わりに近づいています。

今週は市道の南側の掘り下げを進めています。
住居跡のような遺構が多く出ています。

住居跡と思われる遺構から砥石と考えられる大きな石が出土しました。

北側の遺構も現地説明会に向けて清掃を行います。
これは落とし穴と考えられる遺構です。
11月9日(日)に八幡一遺跡の現地説明会を行います。
調査では平安時代や中世の遺物が出土しています。
また中世の井戸跡なども見つかっています。

底に「佛法為」と記された平安時代の小型壺
ぜひ足をお運びください。
現地説明会案内(PDF)
日時:平成26年11月9日(日) 13:30~
調査遺跡:八幡一遺跡
場所:川西町大字大塚字八幡一(地図)
11月8日(土)に羽黒神社西遺跡及び清水遺跡第7・8次の現地説明会を行います。
羽黒神社西遺跡の調査では縄文時代中期(約4500年前)の
土器が大量に出土しています。
また深さ2mのフラスコ状土坑や炉跡等も見つかっています。

出土した縄文土器
清水遺跡の調査では平安時代を主とする遺物が出土し、
溝に区画された倉庫群と考えられる遺構が見つかっています。

竪穴住居跡
ぜひ足をお運びください。
現地説明会案内(PDF)
日時:平成26年11月8日(土) 14:00~
調査遺跡:羽黒神社西遺跡、清水遺跡
場所:村山市大字名取字清水北(地図)

10月26日(日)、快晴の中『埋文まつり2014』が開催されました。
477名の方々に足を運んでいただき、大盛況でした。

体験コーナーでは、センターで行っている仕事を体験していただきました。
難解なパズルのような土器の復元に悪戦苦闘です。

毎年大人気の勾玉づくり。
今年は琥珀の勾玉で固く削りにくいようでしたが、
キラキラした出来上がりに喜んでいただけました。

歴史仮装写真館では記念に一枚。
皆さん古代の人の気分になっていただけたようです。

センター内各所で展示も行いました。
縄文時代のコーナーでは大きな土器にビックリ。
中を覗き込みように熱心に見ていただきました。

C区の北側の状況です。
川跡の掘り下げを行っています。

C区東側より木棺と思われる遺物が出てきました。
古銭も一緒に出土しています。

C区、土坑の断面図作成作業の様子です。
竹串を使って土層を計測していきます。

先週、重機で掘削した2区の調査区です。
2m以上の深さまで撹乱を受けていました。

以前、染物屋さんだったとのことで、
染物に使った大きな甕も出土しました。

狭くて深いので、危険防止のために、
甕の出土状況を含めた記録作業を終えると、埋め戻しました。

O-3区の遺構検出のようすです。
箸(はし)が立てられているところは遺物があるところです。
調査区南側は土が軟らかいうえに遺物が多く出土しているので、
両刃鎌(りょうばがま)という道具を使って、慎重に土を削っていきます。

O-3区の遺構検出が完了しました。
大小の土坑(どこう=穴)や河川跡と思われる遺構が確認できます。
南側(写真上)の河川跡と、北側(写真下)の土坑から、遺物が多く見つかっています。

北側の土坑の精査を始めました。
写真中央の遺物は須恵器(すえき)の杯(つき)の底部のようです。
糸を使って「ろくろ]から切り離した跡が確認できます。
山形城ができた時代よりずっと前の古い時代のもののようです。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research