今年度調査説明会を行った3つの遺跡について
資料を刊行しました。
ご一読ください。
清水遺跡第7・8次
羽黒神社西遺跡
八幡一遺跡

スーパーサイエンスハイスクール事業(SSH)の一環で、
当センターで米沢興譲館の生徒に講義を行いました。

「埋蔵文化財から人類の過去に迫る」ということで、
赤外線カメラで、文字の書かれた資料の見方を勉強しました。

他にも土器や土偶の3Dモデルを
パソコン上で動かしながら色々な角度から観察してもらいました。

国宝「縄文の女神」の3Dモデル

上山市のあざみ学童クラブで縄文体験を行いました。
縄文時代の石器にじかに触れてもらいました。

弓矢体験です。
みんな夢中になって動物を狙います。

勾玉つくりも行いました。
中々思い通りの形に作るのは難しいです。

1区で新たな大きな土坑を検出しました。

5区西壁際に土坑や溝の一部が見つかったため、この部分を拡張しました。
近現代の盛土は一気に掘りますが、近世の埋めた土は慎重に掘ります。

先週に引き続き、獣骨を調査しました。
頭骨は薄くて脆いので、慎重に土をはがします。

O-2,3区の遺構面の下には、一面に黒い地層が広がっています。
この地層からは土師器(はじき)の甕(かめ)など、古代の遺物が多く見つかります。

O-3区南のの河川跡の断面を観察するためにトレンチを掘りました。
20cmほど掘り下げると水が湧き出してきます。
このあたりは現在も地下水位が高いようです。

その河川跡近くの土坑(どこう=穴)の底には、太さ約2cm、
長さ10~20cmの木が整然と並んでていました。
人為的なものかどうかは不明ですが、
記録を取ったうえで1本ずつ慎重に取り上げます。

須恵器の出土状況です。
市道南から見つかった遺構も完掘間近です。

竪穴住居跡の完掘状況です。

かまどの跡と思われる遺構も出土しました。
赤く焼けた焼土がわかります。

1区と2区の空撮を行うために、調査区内の清掃を行いました。

カメラを搭載したラジコンヘリを飛ばし、
調査区全体が写るように俯瞰(ふかん)撮影を行いました。

1区と2区の調査が終了し、遺構等の埋戻しを行いました。
3区と4区は、次年度に調査を行うため、
ブルーシートを敷いて養生を行いました。

来週の撤収に向けて、発掘機材や休憩で使ったテントの洗浄作業を行いました。
まもなく、羽黒神社西遺跡の今年度の調査が終了になります。

調査期間も残りあとわずかとなってきました。
C区では、柱穴群の完掘作業が進んでいます。

同じくC区、記録のために写真を撮っています。

こちらはA区の状況です。
遺物がまだ残っていないかどうか、最終確認をしています。

C区の空中撮影に備えて、調査区の清掃を行いました。

空中撮影開始の様子です。風が強いので、
様子を見ながらの撮影になりました。

11月7日に、大塚小学校の児童と先生が遺跡の見学に来ました。
ぜひ地元の歴史について、理解を深めてください。

11月に入って天候が不安定になりつつあります。
雨が降った翌朝の作業は雨水の除去からはじまります。

発掘調査も佳境です。
貴重な好天候の日にできるだけ作業を進めます。

最後の調査区、O-3区の完掘状況です。
今後は下層の調査を行います。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research