
北原2遺跡の全景です(南より)。
写真左側が低地(谷)で、写真右側や手前の高い部分に、主に遺構が分布します。
ブルーシートの部分がトレンチ調査した部分です。

地形の高い部分で見つかった長さ約1mほどの平面小判形の遺構(陥穴か)です。

これも地形の高い部分で発見された円形の遺構で、
細い黄色の噴砂(ふんさ)に切られています。
トレンチ壁にも噴砂が縞状に広がります。
噴砂は、地震の際に、地盤が液状化することによって、
地中の土砂が地下水と共にふきだしたもので、
遺跡の遺構と重複(ちょうふく)することで、その発生時期が分かる場合があります。

A・B区合わせて29本のトレンチ調査がすべて終わりました。
梅雨の時期に備えて、遺構が確認された部分にシートをかけて保護しています。

B区は高低差が大きい調査区です。
危険な箇所には歩み板を設置するなどして安全確保に努めています。

トレンチ調査も大詰めを迎えました。
写真は土のたまり具合を図面に記録しているところです。

ゴルフ場に近い調査区からは、焼土が入った遺構が見つかりました。
周辺からは住居跡と思われる遺構も見つかっています。

重機が入れなかった地区について、人力でトレンチの掘り下げを行ないました。

トレンチ調査の終わった地区は、調査区の周囲を溝掘りし、来週からの重機導入に備えます。

遺跡の北にある高台から遺跡の全景を撮影しました。
写真中央に調査事務所が見えます。その手前が清水遺跡と経塚森遺跡、
事務所の奥が田向2遺跡、田向遺跡、松橋遺跡です。
遠くにはうっすら天童の舞鶴山が見えます。

2つのパーティーが一緒になって、
調査区の西側壁面の堆積状況について図化を行っています。

清水遺跡(1)から、経塚森遺跡を撮影しました。
鉄塔の左側が遺跡の位置です。遺跡は、段丘の縁に立地しています。

調査区西側の壁面を観察し、堆積層の境目を検討し、
遺跡全体がどのように埋没していったのかについて考察しました。

A区の面削りも大部分が終わりました。
B区については、A区の遺構検出等の作業が
ある程度終わった段階でとりかかることとしました。

面削りの結果、A区西側で溝状の遺構がくっきりと検出され、
その結果、A区については全体的に調査区中央から西側にかけて
遺構が集中していることがわかりました。
今後は、遺構がある部分を重点的に精査していきます。

一日雨が降っただけで調査区の真ん中に大きな水たまりが!
只今排水作業中です。

今週も先週に引き続いて面削りを行いました。
調査区全体を終わらせるにはもうしばらくかかりそうです。

川跡を掘り進めます。遺物はあまり出てこないようです。

川跡の断面です。幾層もの土が重なっています。

調査区の壁がもろくなってきたので補強しました。

今週からは遺構の掘り下げを開始しました。
写真は12区の竪穴住居跡です。

竪穴住居跡の完掘状況です。二軒の住居が重複している様子がわかります。

竪穴住居跡から出土した須恵器です。
完全な形で残っている可能性が考えられます。

竪穴住居跡の土の堆積を確認するために、
土層の断面図をとっているところです。

遺構検出の作業状況です。調査区北側では、
竪穴住居跡と思われる遺構や土坑が多く確認されました。

遺構がたくさん見つかった調査区の北側では、遺物が多く出土しています。

前の写真の場所から竪櫛の一部が出土しました。
見つかったのは、結歯式竪櫛(けっししきたてぐし)と呼ばれる
縦長の櫛で髪留めに使用したと推測されます。
櫛歯の部分は失われ頭部だけが残っていました。
おそらく古墳時代の遺物と思われます。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research