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谷地城跡(7月16日~20日)

今週も溝の調査を中心に進めています。深いため排土を上げるのに一苦労です。

調査区の西側からは、柱穴の底に石を敷いたものが多数見られます。枝を敷いたものと同じように、建物の沈み込みを防ぐための工夫と思われます。

7/20には現地説明会を実施しました。ときおり小雨が降る天気模様でしたが、150名を超える参加をいただきました。


谷地城跡(7月8日~12日)

7/20の現地説明会に向け、今週は溝の調査を中心に進めました。幅が4mほど、深さは1mほどあるので、上層はスコップで掘り進めています。

西側は現代のかく乱がひどく、使用されなくなった水道管が出てきました。それでも溝は、それよりも深くつくられているので、底面は壊されず残っています。

別の溝の埋土の上から、400年前のザルが完全な形で発見されました。土から取り上げると壊れてしまうため、そのまま現地で保存しています。ぜひ説明会でご覧ください。


上曽根遺跡第3次(7月1日~5日)

大きな溝状の遺構を掘り下げています。水が湧いてくるため、真ん中を先に一段低くしながら、浸水しないよう工夫して掘り下げています。

柱穴跡の中からは、木材が出土しました。これは礎板(そばん)と呼ばれるもので、柱が沈むのを防ぐために柱の下に敷いたものです。


谷地城跡(7月1日~5日)

東側から進めてきた調査ですが、今週からは、中央部を中心に進めて行きます。区画のための溝が多数見つかっています。

区画溝が重複するところは、堆積土の断面を調べることで前後関係がわかります。

全体的に遺物は多くはありませんが、溝から漆器椀の底が見つかりました。


お知らせ:谷地城跡の発掘調査説明会(7月20日)

7月20日(土)に谷地城跡の発掘調査説明会を行ないます。

白鳥十郎の本拠地として整備された谷地城の二の丸に当たる場所の発掘調査になります。調査により当時の屋敷の区画溝や柱穴などが多数発見され、そこから陶磁器や漆器、古銭などの当時の生活を物語る遺物が出土しています。

底面に木材を敷いた柱穴
区画溝からの遺物出土状況

現地説明会案内(PDF

日時:令和元年7月20日(土) 午後1時30分~(小雨天決行)
調査遺跡:谷地城跡
場所:河北町谷地戊81・河北町役場北側駐車場跡(地図

※お車でご来場の際は、河北町民体育館の駐車場をご利用ください。