「埋文やまがた61号」を公開しました。
是非ご一読ください。
『考古学&遺跡発掘調査のお仕事参観日』を開催します。
なかなか入る機会のないセンター内の見学や、実際に行っている整理作業の体験、勾玉作りの体験もあります。
センターで行っている発掘調査の報告書作成業務等の見学を通して、山形県内の遺跡や考古学の面白さを紹介します。
多くの皆さまのご来場を
心よりお待ちしております。
お仕事参観日チラシ(PDF 765KB)
ST99竪穴建物跡の掘り下げを進めています。
真ん中付近で、火を焚いたと考えられる赤く変色した土壌がわずかですが確認されました。
先週紹介した写真奥の土器を調査したところ、同じ種類の土器が出土しています。
掘り終えた遺構です。
一辺が約2メートル程ある住居跡で、底面付近からは土師器の甕(かめ)と思われる破片が出土しました。
上で紹介した土師器の一部です。
その形から古墳時代前期のものと考えています。
もしかすると、近くで出土した破片と接合できるかもしれません。
10月6日(土)に、隣の中野目Ⅱ遺跡と合同で現地説明会を行いました。
川前2遺跡では、これまでに出土した土師器や弥生土器などを中心に展示しました。
天気も無事、快晴に恵まれ発掘現場も直接見ていただくことができました。
季節外れの暑い中ではありましたが、約50名の方にご参加いただき、ありがとうございました。
調査区西壁付近で遺物が出土しています。
壁を観察すると、点線で示した黄色い層で出土していることがわかります。
川が氾濫した際に混入したものだと思われます。
上で紹介した遺物です。古墳時代の土師器(はじき)という土器です。
割れたり、欠けたりすることなく、全体の形をとどめています。
大型の遺構の掘り下げを始めました。
掘る面積が広いため、約10名体制で作業を進めています。
既に掘り下げた遺構は、黒い影として現れています。
比較的、遺構が集中している場所です。
7月の第2週に紹介した溝状遺構の壁側を、少し拡張して掘り進めています。
検出していくと、やはり溝状遺構は続いていて、四角い形になっていそうなことがわかりました。
遺構の検出作業をしています。
この辺りからは、古代の土師器片や須恵器片が大量に出土してきました。
地層を観察するために残したベルトを取り除いたところ、大きな土師器が出土しました。
古墳時代の高坏という土器の脚の部分で、残念ながら写真の奥側の一部は欠けていましたが、残りの部分は壊れずに元の形をとどめていました。
こちらは調査区南側に掘り込まれた土坑と考えられる遺構です。
深さは20~30cm程あります。
以前紹介した大型の遺構です。
遺構の大きさを、両手をひろげた人々で示しています。
堆積した土を観察するため、十字状に土を残して掘り下げていきます。
この写真の場合、2方向で土の堆積状況が観察可能となり、よりくわしく観察することができます。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research