休日明けの作業となりました。
先週に引き続き2区捨て場(SF133)の掘り下げを行いました。
4区の遺構配置図を作成しました。
4区東側で捨て場(SF134)を確認しています。
捨て場(SF133)から土版(どばん)が出土しました。土版は、板状の土製品で主に四角形や楕円形の形をしています。縄文時代晩期の東北地方から関東地方にかけて出土が確認されています。
今週は、3区と4区の遺構の掘り下げと記録作業、5区の3層掘り下げを行いました。
4区では、多量の土器や石器とともに炭や焼けた土が密集する、直径1.5mの円形遺構が見つかりました。円形の範囲の中で火を焚いたのでしょうが、その目的などはまだ不明です。
3区のフラスコ状土坑がどのように埋まっていったのかを調べるために、フラスコ状土坑の縦半分を掘っていますが、深さが2mを超えました。埋まっていく過程で、焼けた炭を土坑の中に投入していた痕跡が見つかりました。
3区のフラスコ状土坑を人為的に埋めた堆積土から、半透明な黒曜石でできた2点の「異形石器」が発見されました。異形石器は、何に使われたのかはよくわかっていません。しかし、この遺跡で見つかっている「異形石器」を見ると、黒曜石や玉髄などのきれいな色をした石材で作られていますから、服に着ける飾りやアクセサリーのような使い方をしていたのかもしれません。
現場から戻ってきた遺物や、図面、写真などを整理して、報告書刊行の補助をしていただく整理作業員を募集しています。
勤務場所:上山市中山字壁屋敷5608番地
雇用期間:平成27年11月1日~平成28年3月23日
詳細はハローワークまたは上山市無料職業紹介所までお問い合わせ下さい。
ハローワークやまがた
http://yamagata-hellowork.jsite.mhlw.go.jp
求人番号:06010-17654551
上山市無料職業紹介所
http://www.city.kaminoyama.yamagata.jp/soshiki/9/syoukai.html
10/5追記
募集を終了しました。
新庄市の新庄駅に併設される「ゆめりあ」にて、企画展『最上のあけぼの~真室川が育んだ縄文集落~』を開催しています。
真室川町の縄文時代の遺跡、釜淵C遺跡から出土した石器や土器などの遺物展示。また県内でも珍しい配石・列石遺構郡の写真なども展示しています。
是非足をお運びください。
[展示期間]
平成27年9月4日(金)~10月2日(金)
[展示時間]
5:00~24:00
[展示場所]
最上広域交流センター ゆめりあ 2F ストリートギャラリー