今週は晴天に恵まれ、調査もはかどりました。
火葬墓を完掘しました。
長方形の土坑に溝跡が直交しています。
遺物は出土していませんが、
その形から中世後半のものと考えられます。
現在、中世後半の遺構面を調査していますが、
部分的に古代以前の遺構が見えているところもあります。
写真の土坑からは、高坏など
古墳時代の土器がまとまって出土しました。
雨で土が柔らかくなったことを利用して、包含層の掘り下げを実施しました。
雨で作業が中断した時間に、作業の安全について話し合いを行ないました。
日頃の作業で危険だと思うことを話しあい、皆で対策を考えました。
火葬墓から出土した人骨を取り上げました。
どの部分の骨かわかるように、図面に記録しながら取り上げていきます。
骨を取り上げた後の様子です。
底には炭の層が堆積しています。
壁面に比べて床面はあまり強く焼けていないようです。
石を集めた遺構が多く見つかっています。
石の中から15世紀頃の青磁碗が出土しました。
調査区北東部の調査を進めました。
この一帯は石を集めた遺構が多く見つかっています。
先週報告した火葬墓をさらに掘り進めました。
頭を北にして西側を向いて埋葬されているようです。
上の写真のものと同じタイプの火葬墓です。
遺構のサイズはやや小さく、出てくる骨も細いものが多いようです。
火葬墓の掘り下げを進めました。
壁面は火を受けて真っ赤に焼けています。
底面には炭化物が堆積していました。
この上から多くの火葬骨が出土しています。
左側の遺構は壁が焼けており、底に炭が堆積しています。
焼けた骨が出土したことから火葬遺構と考えられます。
右側で十字に掘っている部分は、固く締まった土が
周囲よりやや高く盛り上がっています。
高くなった部分を掘り下げると、その下から大形の骨片が多数出土しました。
火葬遺構に関連する遺構と考えられます。
長さ2mほどの範囲に石が集中している遺構が見つかりました。
写真中央部から古銭が出土しました。
6枚の古銭が重なった状態で見つかったことから(六文銭)、
この遺構はお墓の可能性があります。
お盆休み中に伸びた雑草を刈り、後半の作業に備えます。
奥に見える山は、古墳があることでも知られる河島山です。
遺構の掘り下げを行ないました。古墳時代の遺物も出土しています。
河島山古墳との関連が注目されます。
河川跡のトレンチ調査もようやく一段落です。
土の堆積の様子から、4つの時期の川が重なっていることがわかりました。
中断していた遺構の掘り下げを再開しました。
土の色の違いを見分けながら慎重に掘り下げていきます。
河川跡の土層断面を写真撮影しています。
引き続き河川跡のトレンチ調査を行ないました。
遺物が出土する層は慎重に掘り下げていきます。
河川跡を掘り下げている途中で、焼土や炭化物、骨片を含む遺構が見つかりました。
川が埋まりかけた低地も火葬の場として利用していたようです。
調査区の南側で見つかった川跡の調査を進めました。
土の堆積の様子を観察しています。
川岸の堆積の様子です。
少なくとも3時期の川が重なっていることがわかりました。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research