「2014(H26)年度」カテゴリーアーカイブ

羽黒神社西遺跡(6月16日~20日)


2区の地表面を薄く削って、竪穴住居などの遺構があるかを調べました。
2区は、遺構があまりなかったようです。


3区の南斜面では、土器片や石器などがたくさん出土しています。
今後、調査が進めば、よりたくさんの遺物が出土することが予想されます。


2区の面整理の際に出土した、ミニチュア土器です。
底に4つの足が付いており、まるで「バスタブ」のような形をした小さな土器です。
何に使われたのでしょうか?


今回の調査ではじめて発見された矢じりです。
矢じりは、縄文時代に一般的な石器ですが、羽黒神社西遺跡では数が少なく、
いまのところ「失敗品」を含めて3つ程度しかありません。


山形城三の丸跡14次(6月16日~20日)


先週HPでご紹介した、天目茶碗が出土した土坑をさらに掘り下げると、
このように遺物が集中して出土しました。


上の写真と同じ土坑からは、さらに別の遺物が集中して出土しました。


J-1区の全景写真です。
来週からは別の調査区の調査が始まる予定です。


山形城三の丸跡14次(6月9日~13日)


J2区の遺構精査がほぼ完了し、全景写真撮影に向けて調査区内の整備作業です。
東端は上下水道管があるため、掘り残してあります。
市街地の発掘調査は、非常に気を使います。


J1区西部を南北に横切る溝(河川?)跡は、
4箇所をトレンチ掘り(幅1m程度の範囲を掘る)し、断面を観察しました。
深さは最深部で約70cm、第1層(一番上の層)の底には炭が堆積しているのが確認できます。


その溝(河川?)跡近くの土坑(どこう=穴)からは、
茶器として珍重された天目(てんもく)茶碗が出土しました。
竹串で周囲の土を少しずつ取り除き、慎重に取り上げます。


先日このHPで紹介した瀬戸美濃の折縁皿も、
出土地点・出土状況を記録したうえで取り上げました。
皿の内面もほとんど無傷の綺麗な状態です。


山形城三の丸15次(6月9日~13日)


大量の石が含まれているので、遺構検出が大変です。


6区北半分の遺構検出状況です。
砂礫の地山にところどころ黒ずんでいるのが遺構です。


右側の大きな黒ずみは、上部が旧大沼パーキングの基礎で削平されていますが、
期待できそうな土の具合です。
来週から遺構の掘り下げをします。


羽黒神社西遺跡(6月9日~13日)


調査区の北西から撮影した、パノラマ写真です。
今週で調査区を覆っていた表土の除去が終わりました。


表土を取り去ったあと、調査区の壁の整形や切り株の周囲に残った土の除去などをしています。


4区の南側でも、縄文土器や石器が集中しているのが発見されました。
土器や石器の上にかぶっている土を丁寧に除去して、
土器や石器が散らばっている状況を調べています。


4区の遺物集中で見つかった土器片です。
これは、縄文時代中期の深鉢形土器のふちの部分にみられる、
かざり模様の一部です。なんだか、「耳」のような形をしていますね。


調査区内にはスギやマツなどの切り株が多く、
切り株の周囲の土を取り除き、また切り株自体を取り除く作業をしています。