今週はお盆休みを経て17日から作業を開始しました。
井戸跡のほかには、柱穴跡などの規模の小さな遺構も見つかっており、同時に調査しています。
東側の調査区でも、井戸跡のほかに柱穴跡や土坑(どこう)などが見つかっています。
今週はお盆休み明け1週間ぶりの現場の再開でした。
調査も残すところ3週間、いよいよ大詰めを迎えます。
今週も引き続き大手町の調査区西側の遺構検出を行いました。
厚く堆積した黒い土の下から黄色みを帯びた地山が見えてきました。
表土からは明治~昭和初期にかけてのガラス瓶も大量に見つかりました。うま味調味料の瓶が種類・数ともに最も多く、瓶の形から発売された時期がわかります。
先々週から掘り続けていた井戸跡がようやく掘り終わりました。
底からは井戸枠(わく)の横木が見つかりました。
井戸跡の直径は約1.8m、深さは2.2mほどあります。
今週から東側の調査区で遺構(いこう)を掘り始めました。
ここでも3基ほど井戸跡が見つかりました。
昔の人々の努力の跡に頭が下がる思いです。
今週から本格的に掘立柱建物跡の調査に入りました。
まずは建物が機能していた面にもっとも近い状態(掘り下げ前)で全景写真を撮影します。
撮影後は柱筋の通りを確認し、柱痕跡の中央を横断するよう、水糸で半截(はんさい:遺構の半分を掘り下げること)位置を決定します。
柱穴が小型のため、半截するのも一苦労です。
今週からは大手町の調査区を二分したうちの西側の調査を行います。
西側にも遺物を多く含んだ層がありました。東側と同じように手作業で掘り下げていきます。
野田遺跡の調査区東側では古代の低湿地などの痕跡が発見されています。遺構の外郭線を雨で消えないように石灰で白線を引いています。
下中瀬遺跡の調査区中央部と西端部の上層(写真奥)には溝跡や墓坑などがあります。
下中瀬遺跡の調査区西端では近世の貨幣などが出土した遺構が見つかっており、遺構の底面などに炭が充満しています。墓坑であった可能性が推測されます。
発掘調査は当初、7月末までの予定でしたが、狭い範囲の中で井戸跡が数基見つかっており、期間を延長して調査しています。
先週から掘り下げている井戸跡から井戸枠らしき板材が見つかりました。深さは2m以上になっています。
これは別な井戸跡で完全に水が出る前に掘るのをやめた状態のものです。完全に掘りあげた状態での深さは約180cmほどでした。
青空の下、東側の調査区の全体写真を撮影しました。天気も良く、絶好の撮影日和でした。
今週は東北地方も梅雨明けが発表され、1か月ぶりに週をとおして作業することができました。
こちらは蛇行河川の一部とみられる自然流路です。河床の激しい起伏が、河流による浸食を物語っています。
水場遺構の石組を取り除いて掘り下げたところ、別のL字状の石組が見つかりました。水場遺構の下にある溝にからむ石組のようです。
大手町の調査区の東側の調査を終了しました。
水場遺構、土坑、溝が見つかり、肥前・瀬戸美濃の陶器や印判手の磁器など近世~近代の遺物が出土しました。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research