「2010(H22)年度」カテゴリーアーカイブ

清水遺跡(1)(9月6日~9月10日)


遺構の掘り下げ作業が本格化してきました。
もともと水田だったこの地区では溝跡が多く見つかっています。


掘り上がった遺構は、20分の1の縮尺で図面に記録します。


雨の日に図面の整理を行ないました。
調査区が広いため、図面用紙も数多く必要です。


馳上遺跡(9月6日~9月10日)


17区河川跡の完掘状況です。
遺物とともに、かなり大きな流木も見つかりました。


18区の様子です。
下段段丘地形に堆積したと思われる比較的新しい堆積層に
トレンチを設定して掘り下げを行っています。


堆積層(上の写真)から出土した櫛(くし)と漆器です。
しかし全体的に遺物はわずかで、
古いものから現代のものまでが入り混じっています。


鎌倉上遺跡(9月6日~9月10日)


土坑(SX133)の底面で確認された遺物の出土状況です。
木製品が多く出土します。


土坑から出土した木製品になります。
大きさは、長さ約60cm、幅約30cmで、底に足が付きます。
木を刃物などでえぐり、窪みをつけて作った刳物(くりもの)の容器と考えられます。


住居跡(ST104)カマド周辺の遺物の出土状況です。
カマドにかけていたと考えられる土師器の甕が複数見られます。


沼田2遺跡(8月30日~9月3日)


今週から遺構の精査作業にはいりました。
土の状態を見ながら慎重に遺構の半分を掘り下げていきます。


大きな倒木の跡は数人がかりで掘り下げていきます。
残念ながら遺物等を巻き込んでいる様子はありませんでした。


掘り方と平行して図面作成も始まりました。
半截(はんさい)した遺構の土層を記録するために断面図をとっていきます。


東熊野苗畑遺跡(8月30日~9月3日)


いよいよ河川跡の掘り下げが始まりました。
並行して遺構の配置を図面にするための測量も行っています。


9月1日より名取地区から14名の作業員が増員されました。
まずは、調査主任から遺跡の概要を説明します。


河川跡の新旧を確認するために、断面図をとります。
その結果、時代の違う4本の河川跡が重なっていることがわかりました。


2番目に古い河川跡から縄文土器片が出土しました。
かなりまとまっていて、全体の形がわかります。
深鉢のようです。


清水遺跡(2)(8月30日~9月3日)


調査区西側の斜面から、柱穴と思われる遺構が多数検出されました。
柱穴の位置関係等、調査を進めて精査に臨んでいきたいと思います。


9月1日から新しい作業員の皆さんが増えたことで、
テントをもう一張増やしました。
9月に入ったとはいえ、厳しい暑さがまだ続きます。
休憩を適宜とりながら、作業をがんばっています!


清水遺跡(1)(8月30日~9月3日)


調査区の中央を縦断する溝跡を掘り下げました。上の層を掘り下げた様子です。
平安時代の土器が出土しています。


溝跡は上層に黒い土、下層に粘土と砂が混ざった土が堆積していました。
下層からも平安時代の土器が出土しました。


下層から出土した須恵器の壺です。