「庄内地方」カテゴリーアーカイブ

鶴ヶ岡城跡第3次(8月29日~31日)


東調査区も埋戻しが完了しました。学校の引っ越しも完了し、校舎の改修工事を待つばかりです。


グラウンドに置いていた残土はきれいになくなりました。写真奥は夏休みが明けて授業が始まった仮設校舎です。


グラウンドに敷いていた鉄板を撤去しています。撤去後グラウンドを整備し、現地調査終了です。


水林下遺跡第3次(8月29日~9月2日)


旧石器調査区では、石器が出土する地層下部の掘下げが続きました。雨でぬかるむ地面を掘下げていきましたが、まだまだ石器が出てきます。


C区北での遺構精査が終盤になってきました。調査を行う日程も、残り少なくなってきました。


東北大学の鹿又喜隆先生が、学生や院生をともなって現場見学に訪れました。あいにく、豪雨の翌日だったため、旧石器調査区は泥に覆われていて見学しにくかったのですが、遺跡が立地する地形などに興味を示されておられました。


鶴ヶ岡城跡第4次(8月22日~26日)


堀の下層を調査するため、南北方向に並んで出土した大きな金峯石(きんぼういし)を移動式のクレーンで吊り上げました。一番大きなもの(長軸100cm程度)で重さは1トン近くありました。


調査区外の離れた位置から吊り上げる必要があり、隣接する裁判所や市役所の屋上をはるかに越える高さまでブーム(竿部分)を伸ばして石を搬出しています。


搬出した石は、調査区向かい側の鶴岡公園敷地に置いています。石の大きさを間近で感じられるだけでなく、石を割るために彫られた「矢穴(やあな)」など当時の加工の痕跡をくわしく観察できます。


鶴ヶ岡城跡第3次(8月22日~23日)


東調査区の調査も終了し、最後に屋上から全景を撮影しました。調査区右上の深い部分が七ツ蔵の堀跡です。


安全のため、写真を撮った直後には埋戻しが始まりました。埋まるのはあっという間です。


発掘器材を運び出して調査終了です。調査にご協力いただいた関係機関の皆様、作業員の方々にお礼申し上げます。


水林下遺跡第3次(8月22日~26日)


旧石器が出土する調査の掘り下げが続きました。旧石器が出土する地層の下部まで掘り下げましたが、まだまだ石器が出てきます。


C区北の西側に位置する古代の竪穴建物跡の記録作業を行いました。一眼レフカメラで、遺構の堆積状況を記録しました。


23日~25日にかけて、水林下遺跡第3次発掘調査の一般公開を行いました。水林下遺跡に興味を持っていただいた方々が、発掘調査の見学に訪れました。


1日の作業が終わりには、事務所に向かう途中、女鹿漁港から日本海に沈む夕陽を見ることができます。この日、夕陽はウロコ雲に隠れていましたが、海面には夕映えがきれいでした。水平線の右側には、飛島を望むことができました。


鶴ヶ岡城跡第4次(8月15日~19日)


空撮後に堀跡西岸の上面を少しずつ削り、馬出の入り口に至る土橋部分の精査を行いました。


土橋部分の南側の状況です。前週の調査速報にあげた1枚目の写真と比べて見てください。堀岸の杭列が胴木近くまで続くことが判明しました。杭列の背後に薄い板材を添え、拳大の丸石を詰めているようです。


土橋の中央部から北側にかけての状況です。北側も南側と同様に杭列背後の板材や丸石が上面で確認できますが、中央部は上面に丸石があまりなく一段掘り下げると認められるという違いがあります。


水林下遺跡第3次(8月8日~10日)


C区北で検出された、古代の竪穴建物跡とみられる遺構の調査を行いました。遺構の周囲には小さな溝がめぐるようです。


旧石器の調査では、引き続き石器が出土する地層の掘り下げを行いました。これまでに、300点以上の石器が出土しました。


秋田大学の林信太郎先生が現場にお越しになり、旧石器時代の堆積環境や地形について、いろいろとご教示いただきました。


縄文研究者として著名な岡村道雄さんが、現場見学にいらっしゃいました。水林下遺跡の旧石器や古代の遺構について、興味深く見学されていました。


鶴ヶ岡城跡第4次(8月8日~12日)


南側の堀岸には、傾斜が急な立ち上がり部分に土留めの乱杭がたくさん打ち込まれていました。堀の傾斜が上がりきったところに敷かれた太く長い横木は、「胴木(どうぎ)」と呼ばれる石垣の基礎材です。


堀跡内の崩落石を検出し、崩落石がない堀跡北側の一部で堀底を確認した状態で2回目の空撮委託を実施しました。撮影直前に調査区全体の清掃を仕上げます。


空撮写真をもとに、堀跡を真上から見た画像を作成しました(上が北)。左側は標高の違いを色分け表示したもので、崩落石が堀底(一番濃い青色)よりだいぶ高く、堀の上層に埋まっていることがわかります。
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