「発掘調査速報」カテゴリーアーカイブ

田向遺跡(6月28日~7月2日)


今週は雨に悩まされた一週間でした。
水没した調査区をポンプで排水中に、
周辺の環境整備(草刈り)を行っているところです。


機材庫やトイレも床下浸水。
発電機もポンプもフル稼働で排水にあたります。


ポンプによる排水がある程度終わると、手作業で排水します。
田向遺跡は立地と土質の関係で水はけが悪いうえ、
降雨とそれにともなう排水作業のため、
今週は思うように調査が進みませんでした。


西谷地b遺跡(6月28日~7月2日)


断面を撮影します。
深い遺構の底からは水が湧き出すので排水ポンプがかかせません。


梅雨の悪天候が多かった週でしたが、
作業員の皆さんの頑張りで遺構の掘り下げが進みました。


先週朱塗りの椀が出土した区画溝からは、
今週も漆器や曲物などの木製品が出土しました。


高瀬山遺跡(6月28日~7月2日)


K4トレンチの壁削りの様子です。
断層の記録を取るために、トレンチの両壁を削り、
見やすくしてもらいました。


K3トレンチ南壁の土層注記の様子です。
数メートルにもわたり土層の注記をしました。


J1トレンチの遺構掘り下げの様子です。
この日も蒸し暑い中の作業となりました。


北原4遺跡(6月21日~6月25日)


今週は、主に北原4遺跡の最北端の丘に小規模なトレンチ調査を行いました。
梅雨に入り、雨具を着ながらの作業になりました。


丘の斜面にもトレンチを設けました。流土や削平などにより、
丘のどの部分まで遺跡が残っているかを確かめます。


写真は、丘の頂上部です。
丘のトレンチからは、縄文時代の遺物や遺構が確認され、
遺跡がより北側に延びることが分かりました。


北原2遺跡(6月21日~6月25日)


北原2遺跡の調査区の検討会の様子。
北原2遺跡は、以前谷地形で、トレンチ調査の結果、
現在の地表から深さ約1.5m下で、昔の地表面が見つかるところもあります。


トレンチ底面の様子。谷の南東側は、当時の地表面が高く、
黒色土の堆積した遺構状のものが発見されます(写真上)。