「発掘調査速報」カテゴリーアーカイブ

鎌倉上遺跡(10月19日~10月23日)

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今週は、調査区北側にある竪穴住居跡(ST22)の完掘作業を行いました。

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調査区の東端で確認された掘立柱建物跡になります。建物は、調査区の外側に伸びており、全体を把握できませんが、すぐ西隣の掘立柱建物跡と同じ向きで柱が並んでいます。

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今週末には、ラジコンヘリによる空中撮影を行いました


馳上遺跡(10月19日~10月23日)

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6区で見つかっている竪穴住居跡の1つです。右の写真は、カマド跡(〇囲みの箇所)を拡大したものです。カマドを構成する石組も出土しており、当時の使用状況をうかがい知ることができます。

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6区で見つかった竪穴住居跡は、測量により詳細な図面を作成しました。

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7区は、河川跡(水色の範囲)を掘り下げました。大量の土器が出土しています。

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7区河川跡から見つかった土器の1つです。割れた箇所が全くない、完形の状態で出土しました。

<西谷地地区>
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この度、調査区南西側に無数にある柱穴の検出がひと段落ついたので、調査区全体の写真撮影を行いました。

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これが調査区南西側の全体の様子です。外側に溝があり、全体的に柱穴があります。

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この日は雨が降るなか、発掘作業を行いました。雨のなか頑張っているご褒美でしょうか、空にはきれいな虹が架かりました。


馳上遺跡(10月13日~10月16日)

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6区の調査の様子です。遺構の掘り下げが順調に進んでいます。

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6区で見つかった竪穴住居跡の一部です。〇で囲んだ所は、かまど跡のようです。周囲からは、調理に使われたと思われる土器が出土しました。

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7区は、遺構の記録作業がほぼ終了しました。土層の堆積状況を観察するため、わざと掘らずに残しておいた箇所を掘り下げ、遺構の完掘を行いました。

<西谷地地区>
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今週は、たくさん検出している柱穴の状況を記録するために、高い脚立に上り撮影を行いました。

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上の方法で撮影した写真です。これでも調査区のほんの一部ですが、たくさんの柱穴があるのがわかります。

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以前ご紹介した炭と焼土が多く見られる遺構ですが、遺構の状態等を確認するために、様々な部分を掘り下げています。


鎌倉上遺跡(10月13日~10月16日)

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調査区の北西側では、周辺より地面が落ち込んでいる所があります。上面からは、たくさんの土師器が出土しています。

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前の写真の落ち込みから出土した小型の壺になります。底が丸底になっており、これをのせるための台とセットで使われていました。

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調査も終盤にはいりました。日が沈むのも早くなってきました。


鎌倉上遺跡(10月5日~10月9日)

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掘立柱建物跡の近くにある溝跡(SD40)の遺物出土状況です。

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溝跡のすぐそばには、表面を赤く染めた土師器の壺がまとまって出土しました。

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10月8日(木)に調査説明会を行いました。当日は台風18号のため、公式には中止しましたが、来跡者には遺物の展示とスライドを使って遺跡の説明を行いました。地元の方々をはじめ20名以上の参加をいただきました。


馳上遺跡(10月5日~10月9日)

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今週から、6区の遺構の掘り下げにとりかかりました。

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竪穴住居跡を掘り下げています。カメが横倒しの状態で出土しています。

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土坑からは、直立したカメなど、多くの土器が出土しています。

<西谷地地区>
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溝跡は掘り下げる部分と、土層状況を確認するために掘り下げない部分をつくります。土層状況がわかりやすいところ等は、写真撮影をして記録します。

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写真撮影による記録が終わったは、断面図を作成して、より詳しく記録します。

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今週は山形にも台風が上陸するということで、調査区全面をブルーシートで覆いました。さらにブルーシートが飛ばされないように、たくさんの土嚢を載せています。


鎌倉上遺跡(9月28日~10月2日)

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調査区南側にある河川跡を掘り下げている様子です。

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河川跡を掘り下げると、自然木や木の実などと一緒に、木を加工した木製品が出土します。写真の棒状の木製品は、両端を抉っていて、等間隔に切り込みが入っています。

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河川跡の端からは、土師器の甕がよく残った状態で出土しました。


馳上遺跡(9月28日~10月2日)

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7区の調査を行いました。遺構の掘り下げもだいぶ進みました。

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古墳時代の土器が出土しました。写真左は甑(こしき)という調理具(蒸し器)、右は高杯(たかつき)といい、下に台が付いている盛り付け用の土器です。甑は横倒しで、高杯は上下がひっくり返った状態で見つかりました。

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こちらは、竪穴住居跡から出土した土器です。横倒しの甕(かめ)が、押しつぶされた状態で見つかりました。

<西谷地地区>
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今週も引き続き柱穴の掘り下げを行っています。やってもやっても柱穴が無くならないような気持ちになるくらい、たくさんの柱穴があります。

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今週から、調査区南西側の平面図の記録を始めました。数多く検出している遺構を、全て平面図に記録していきます。

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金曜日の午後からは雨が降り始めました。こんな悪天候のなかでも、作業員さん達には作業を行っていただきました。本当に作業員さん達の頑張りで発掘調査は成り立っています。


馳上遺跡(9月24日~9月25日)

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連休をはさんで、木曜日から再開です。秋晴れの下、作業が行われました。

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土坑から出土した遺物です。完全体になる土器が多く含まれています。

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竪穴住居跡を掘り下げました。写真手前と奥、四角い床面が、2棟重なりあう状態で見つかっています。

<西谷地地区>
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以前ご紹介した、炭と焼土が見られる遺構の一部分を掘り下げています。余分な土を丁寧に取っていきます。

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上の写真で紹介した遺構の内側です。表面だけではなく、内側にも焼土が見られます。

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今週も柱穴の掘り下げを行いました。多くの柱穴が見つかっているため、同じような作業が続きます。