今週前半の雨で、調査区のいたるところに大きな水たまりができていました。まずは水汲み作業からスタートです。
調査区北側の遺物包含層(赤い破線の範囲)になります。範囲の真ん中を通る部分が一番落ち込んだ地形になっており、土師器の甕や器台などがまとまって出土します。
調査区東側の掘立柱建物跡(SB2)の完掘状況です。手前には、建物の東西軸と平行するように溝跡が位置しているのがわかります。
7区河川跡の掘り下げが続いています。
河川跡から、紡錘車(ぼうすいしゃ こまの回転力を利用して、繊維をねじって撚り合わせ、糸を紡ぐ道具)が見つかりました。中央の穴に棒を通して使用します。
10月31日(土)、発掘調査説明会を行いました。約50名の方々にご参加いただきました。
発掘調査説明会の準備をしています。調査区内に板を敷き並べて見学ルートをつくりました。
平成21年10月31日土曜日に馳上遺跡・西谷地地区の2遺跡の発掘調査説明会を行いました。これは、案内用の看板です。
発掘調査説明会参加者の皆様が、馳上遺跡から西谷地地区まで移動してきました。遺跡を目の前に概要を説明している様子です。
参加者の皆様は、実際に調査区のなかに入り、遺構を近くで見ながら調査担当者の詳しい説明を聞いています。
6区で見つかっている竪穴住居跡の1つです。右の写真は、カマド跡(〇囲みの箇所)を拡大したものです。カマドを構成する石組も出土しており、当時の使用状況をうかがい知ることができます。
6区で見つかった竪穴住居跡は、測量により詳細な図面を作成しました。
7区は、河川跡(水色の範囲)を掘り下げました。大量の土器が出土しています。
7区河川跡から見つかった土器の1つです。割れた箇所が全くない、完形の状態で出土しました。
この度、調査区南西側に無数にある柱穴の検出がひと段落ついたので、調査区全体の写真撮影を行いました。
これが調査区南西側の全体の様子です。外側に溝があり、全体的に柱穴があります。
この日は雨が降るなか、発掘作業を行いました。雨のなか頑張っているご褒美でしょうか、空にはきれいな虹が架かりました。
6区の調査の様子です。遺構の掘り下げが順調に進んでいます。
6区で見つかった竪穴住居跡の一部です。〇で囲んだ所は、かまど跡のようです。周囲からは、調理に使われたと思われる土器が出土しました。
7区は、遺構の記録作業がほぼ終了しました。土層の堆積状況を観察するため、わざと掘らずに残しておいた箇所を掘り下げ、遺構の完掘を行いました。
今週は、たくさん検出している柱穴の状況を記録するために、高い脚立に上り撮影を行いました。
上の方法で撮影した写真です。これでも調査区のほんの一部ですが、たくさんの柱穴があるのがわかります。
以前ご紹介した炭と焼土が多く見られる遺構ですが、遺構の状態等を確認するために、様々な部分を掘り下げています。
7区の調査を行いました。遺構の掘り下げもだいぶ進みました。
古墳時代の土器が出土しました。写真左は甑(こしき)という調理具(蒸し器)、右は高杯(たかつき)といい、下に台が付いている盛り付け用の土器です。甑は横倒しで、高杯は上下がひっくり返った状態で見つかりました。
こちらは、竪穴住居跡から出土した土器です。横倒しの甕(かめ)が、押しつぶされた状態で見つかりました。
今週も引き続き柱穴の掘り下げを行っています。やってもやっても柱穴が無くならないような気持ちになるくらい、たくさんの柱穴があります。
今週から、調査区南西側の平面図の記録を始めました。数多く検出している遺構を、全て平面図に記録していきます。
金曜日の午後からは雨が降り始めました。こんな悪天候のなかでも、作業員さん達には作業を行っていただきました。本当に作業員さん達の頑張りで発掘調査は成り立っています。