「発掘調査速報」カテゴリーアーカイブ

谷地城跡(7月8日~12日)

7/20の現地説明会に向け、今週は溝の調査を中心に進めました。幅が4mほど、深さは1mほどあるので、上層はスコップで掘り進めています。

西側は現代のかく乱がひどく、使用されなくなった水道管が出てきました。それでも溝は、それよりも深くつくられているので、底面は壊されず残っています。

別の溝の埋土の上から、400年前のザルが完全な形で発見されました。土から取り上げると壊れてしまうため、そのまま現地で保存しています。ぜひ説明会でご覧ください。


上曽根遺跡第3次(7月1日~5日)

大きな溝状の遺構を掘り下げています。水が湧いてくるため、真ん中を先に一段低くしながら、浸水しないよう工夫して掘り下げています。

柱穴跡の中からは、木材が出土しました。これは礎板(そばん)と呼ばれるもので、柱が沈むのを防ぐために柱の下に敷いたものです。


谷地城跡(7月1日~5日)

東側から進めてきた調査ですが、今週からは、中央部を中心に進めて行きます。区画のための溝が多数見つかっています。

区画溝が重複するところは、堆積土の断面を調べることで前後関係がわかります。

全体的に遺物は多くはありませんが、溝から漆器椀の底が見つかりました。


谷地城跡(6月24日~28日)

今週も屋敷跡と考えられる柱穴の調査を続けています。これらの一部には、柱そのものが残っているものもあります。

柱穴跡には、底に板や枝を敷いて沈み込みを防ぐものがいくつか見られます。この柱穴は柱の根元と底に敷いた板が残っていました。

調査区を東西に横断する溝を掘り下げると、お墓などにみられる石塔やゲタなどの遺物が発見されました。


中関屋遺跡(6月17日~21日)

調査初日、調査事務所まで運んだ発掘調査器材をトラックから降ろし、その後器材の整理等の調査準備を行いました。

重機で表土を掘削し、遺構が見える面まで掘り下げました。

重機で掘り下げた後にジョレン等の道具で、遺構の形状がはっきりわかるように面整理を行いました。


上曽根遺跡第3次(6月17日~21日)

週末の雨で水没してしまいました。上曽根遺跡の調査区は水田に囲まれているため、特に水が溜まりやすいようです。

調査区に溜まった水は、多いところは排水ポンプを使いますが、少ないところではひしゃくやスポンジなどを使って、人力で取り除き綺麗にしていきます。