元宿北遺跡(7月1日~5日)


遺構から出土した遺物について、撮影のために、周辺をきれいに掃除しています。


現在調査を進めている面の下に、黒色の層があるようです。
調査区の北辺にトレンチを設定し、遺物がどのくらい出土するのかを確認しました。


今週の後半には雨が降りました。
ポンプでたまった水をくみ出し、調査区を復旧させます。


八反遺跡第3次(7月1日~5日)


先週見つかった折敷(おしき)の下には、曲物が埋められていました。
曲物を折敷で蓋をしていることが分かりました。


折敷を取り外しました。
そっと触れるとコツコツとした固い手ごたえがあります。


直径30cm、高さ15cmほどの曲物には、古銭がぎっしりと詰め込まれていました。
約100枚の銭を連ねた緡銭(さしぜに)がほぼ完全な状態で残っています。
見えている部分で15本ほどの緡銭が確認できます。全体で10,000枚程度の銭があると思われます。
この状態のままセンターに持ち帰り、銭の種類や枚数など、詳しい調査を行なう予定です。


出前授業:山形市みはらしの丘小学校(7月7日)


新しくてとても明るい体育館でしたので、ステージで大昔の人の暮らしを勉強しました。
みはらしの丘近くには、遺跡がたくさんあることを教えてもらいました。


気持ちは大物狙いですが、うまく飛ばすのは、なかなかに難しいのです。


今日の活動は親子一緒です。
梅雨空の蒸し暑い日でしたので、お父さんの力でも、着火までは大変だったようです。


まが玉作りには、お母さん方の参加が目立ちました。
すてきなまが玉のネックレスがお土産になるように、がんばって取り組んでいます。


山形城三の丸跡第13次(6月24日~28日)


6月26日、山形市内の小学校の先生方40名が研修にいらっしゃいました。
三の丸跡をふくむ山形市内の遺跡から出土した遺物にi触れて、みなさん興味津々です。


昨年度の第11次調査区跡を写真パネルで紹介しました。
意外に身近な場所に昔の人々の生活の痕跡が残っていることに気づかれたようでした。


続いて、今週調査が終了したばかりのF調査区の見学です。
立派な石組みの井戸跡を前に「おおっ!」と感嘆の声があがります。


最後に、現在調査中のG-1調査区で遺構検出作業の体験です。
「ジョレン」で薄く土を削っていくと、
溝跡や柱穴跡などの遺構が見えてくるのを実感されていました。


八反遺跡第3次(6月24日~27日)


柱穴や溝からは様々な遺物が出土しています。
お膳として使われた折敷(おしき)が出土しました。


溝から鎌と考えらえる金属製品が出土しました。


柱穴の壁面に張り付くように瓷器系陶器のカメが出土しました。
また、柱穴の底面からは擂鉢が出土しています。
いずれも中世前期のものと考えられます。


Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research