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檜原遺跡第1次(9月4日〜9月8日)


南北に細長いE区の中央部から北側にかけて調査が進みました。突然の降雨で冠水することもありましたが、予定通り作業が進んでいます。


E区の中央部に検出した幅5mほどの溝跡を調べました。深さが1m50cmほどもありました。遺物は陶磁器が数点出土したのみでした。


檜原遺跡第1次発掘調査説明会

檜原遺跡第1次調査の説明会を開催します。
ぜひご参加ください。

日時 平成18年9月15日(金) 午後2時〜

場所 南陽市大字西落合 檜原遺跡第1次発掘調査地内 地図

成果
南陽市の西部・沖郷地区に所在し、遺跡中央を南北に走る上無川の自然堤防上に位置します。
今回は、遺跡の南西部を調査し、中世や近代の遺構・遺物が検出されました。特に南北に走り、L字に屈曲する区画溝からは、中世陶器も出土しています。その他、多数の柱穴が検出されました。
調査区南側の薬研堀以南には多数の建物跡が存在しており、当該地域を支配した有力者の屋敷跡などを想起させます。南側の区画からは瓷器系陶器などの遺物も出土しています。
これらの遺構・遺物は、当市中世史の1ページを飾るもので、以後の当地方の歴史認識に一石を投じる調査結果と言えます。

問い合わせ
現場携帯 090-1939-4341
埋蔵文化財センタ- 023-672-5301


興屋川原遺跡第3次(8月28日〜9月1日)


2間×4間(手前1002)、2間×3間以上の建物(奥1001)です。同じ軸線上に並んでいます。


2間×3間の東西棟で、1003と隣接します。掘り方の規模は1001、1002と比べ小規模です。


来週の空撮に備え、E区では澄みきった秋空の中で、遺構内に溜まった雨水を排水し、周囲の清掃に入りました。


天王遺跡(8月28日〜9月1日)


今週はほぼ掘りあがった調査区の空撮を行ないました。撮影前の掃除の様子です。雨が降ったりやんだりの天気の中での作業でした。


ラジコンヘリで撮影しました。


調査区の中央を流れる溝の跡です。溝の底や壁は、水の流れで複雑な形に削られています。


上大作裏遺跡(8月28日〜9月1日)


調査区縁の部分は元々の地形が低地であり、耕地整理の際に平坦化されたようです。掘り下げると、土器や石器の小さな破片が数多く出土しました。


土器は今から約2000年前の弥生時代中期のものと、平安時代のものが混在しています。弥生土器は昨年調査した百刈田遺跡のものと似ており、同年代と思われます。


遺跡から南陽市街地方面(東方)を望みました。雨上がりの後で虹がかかり、空気も秋の気配を感じます。