
昨年の調査で一部が見つかっていた遺構の精査を進めたところ、全体の様子がはっきりしてきました。いびつな形ですが底面の広い範囲に焼土が厚くたまっており、何度も火を焚いていた場所だったことがわかります。

覆っている土を取り除き、カマドを掘り出しています。向かって右側のソデは壊れてしまっていますが、左側は芯材である石の列とそれを覆い固めた粘土がしっかりと残っていました。

調査区の南側では竪穴建物がいくつも見つかっています。その中で最も大きな建物を精査したところ、3つの建物が重なっている状況が確認されました。

先週に引き続き、トレンチ調査を行っています。安全に注意しながら作業を続けています。

一部のトレンチから遺構が検出されました。岩盤を掘って穴が開けられています。

今週も暑い中での作業となりました。調査区内にも扇風機を設置したり日陰で休憩をとったりしながら固い地面をスコップやつるはしで掘り下げていきます。

遺物が混ざっていないか確認しながらカクランや近代整地層を重機で大きく削っていきます。来週はこの削ったあとの面を調査します。

今週は30度を越える日が多い中で調査を進めました。これは調査区を南北に走る溝跡です。集落を区画するためのものでしょうか。

この溝からは平安時代前半の土器が見つかっています。本遺跡では古墳時代の遺物も多く見つかっており、二つの時期に人々が暮らしていたことがわかります。

大型の土坑は4つに分割し、埋まり方を確認しながら掘り進めています。

竪穴建物を一棟掘り終えました。いびつな形で浅い竪穴ですが、ここから鉄滓(鉄を溶かしたときのクズ)など鍛冶(かじ)と関係がある遺物が見つかりました。

大きな石が多い地盤に作られた竪穴建物を精査しています。写真右奥には石を組んだとみられる部分があり、カマドの可能性が考えられます。
8月22日(土)に東原遺跡第2次の発掘調査説明会を行います。主要地方道山形天童線(成生工区)道路改築事業に伴う発掘調査です。調査では、奈良・平安時代の土師器・須恵器が大量に出土しているほか、鉄鏃や鉄滓なども見つかり、建物・土坑などの遺構が確認されました。

調査説明会案内(PDF)
日時:令和8年8月22日(土)午前10時00分~(雨天決行)
調査遺跡:東原遺跡発掘調査現場
場所:東根市大字羽入字東原地内【地図】
※駐車場が少ないので、できるだけ乗り合いでお越しください。
※雨天時は屋内での遺物説明と希望者対象の現地案内になります。
令和8年度も3市町村で巡回展を行います。最初は山形市です。

最上義光歴史館にて、
企画展『発掘された山形市の遺跡』を開催します。
これまで発掘調査が行われた山形市の遺跡の出土品を展示します。
ぜひこの機会にご覧ください。
また特別公開として東根市八反遺跡出土の一括埋納銭も展示しています。
[展示期間]
令和8年7月8日(水)~令和8年9月27日(日)
9:00~16:30(閉館17:00)
[展示場所]
最上義光歴史館
山形県山形市大手町1-53
[入館料]
無料
[ギャラリートーク]
埋蔵文化財センターの職員が展示品の解説を行います。
令和8年8月22日(土)14:00~ 予約不要
チラシ(PDF)

3か所設定したトレンチの掘り下げを行っています。竹の根が縦横にめぐっているため掘り下げに苦労しています。

江戸時代につくられた碗の破片が出土しました。少しずつ遺物が出土してきています。

石などが混ざる固い土を三角鎌やスコップを使って削っていきます。

地面を掘り下げていきます。黒い土の層はまだまだ続いているようです。

今週から本格的に溝跡や建物跡の調査に着手しました。多くの遺物が出土しています。

溝の底からはお茶碗形の土器が伏せられた状態で出土しました。近隣の嶋遺跡や西沼田遺跡と近い時代のものと考えられます。

建物跡からは甕が潰れた状態で出土しました。持ち帰り根気よくつなげれば、元の状態に復元できることでしょう。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research