
11区の石組を掘りあげて綺麗にしました。

4×5inの大判カメラで撮影しました。

現状では石組は二段残っていますが、この上に最低もう一段積み上がっていた痕跡があります。
写真の手前方向が一昨年調査した三の丸の堀跡ですが、石組は堀に直接繋がっておらず、段状になっているようなので、次週拡張して確認します。

平面図を作成し、完掘した遺構の標高を記録します。
遺構が重なりあっているのでより新しい遺構から掘り下げ・記録を行い、終えた所から古い遺構を調査します。

調査区を南北に通る溝を記録用のベルトを残して掘り下げています。
遺構に堆積した土と地山の砂の間に、酸化鉄の厚い層ができていました。

井戸底の側壁として曲物が埋め込まれていました。
傍らには板状の木製品が見えます。

20日(土)には、前半調査の現地説明会を開催しました。

約60名のお客様にご参加いただき、調査員も説明に熱が入ります。

1区北側の川跡から木製の鍬が出土しました。
一部欠けてはいますが、全体の形がわかる資料です。

同じ川跡から長頸瓶が出土しました。
近辺で同じ個体と思われる破片も出土しており、接合が楽しみです。

1区の竪穴住居の柱穴から、柱が原型を留めた状態で出土しました。
床面から1mほどの深さまで打ち込まれていました。

土坑から弥生時代前期と考えられる遺物が出土しました。

遺物がどのように出土したのかを図化している様子です。

11区の防空壕跡を掘り下げました。
L字状になっています。手前が入り口です。

11区の南壁の西端です。
調査区の三方には元の地権者さんのお父様が積んだ土地境界の石組があり、南側の石組の下から古い大きな石組が見つかりました

丸い大きな川原石を並べ、角を打ち欠いて上に石がしっかり載るように加工されています。
この石組の向こう側(写真上方向)は三の丸の堀です。
いつの時代のものなのか、今後慎重に調査を進めます。

遺構検出面をさらに掘り下げた面から、竪穴住居跡が見つかりました。
土師器の甕の破片など遺物が多く出土しています。

8×4間の母屋に、三面ないし四面廂が付く大型の掘立柱建物跡です。
内部は間仕切柱があり、6つの部屋で構成されています。

大型建物跡の背面に隣接する2×2間の建物跡です(写真手前)。

建物跡の写真撮影中、太陽の周りに虹色の輪が現れました。
「ハロ」と呼ばれる光学現象だそうです。

2区は地下水の湧出が多く、土が浮いてしまい人が入れる状態ではありませんでした。
そのため、再度重機を入れて表土を削っています。

重機で削ったあとは人力で土表面を綺麗に削りなおし、遺構があるか確認します。

1区の川跡から木製品が出土しました。
写真では確認できませんが、内側が削られており、端部が外に開いたU字形の断面をしています。

5区の風倒木跡の調査を行いました。
少しですが、土器が出土しています。

5区で発見された土坑を掘り下げています。
中には大きな石皿とみられる遺物が埋められていました。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research