竪穴住居跡内で確認された柱です。
住居を支えるため、床面から約70cm下まで柱を打ち込んでいます。
住居跡内から石製の紡錘車(ぼうすいしゃ)が出土しました。
布をおる時などに使われる糸に、よりをかけるために使われたものです。
直径4cm程で、平たい円形をしています。
中央には穴が開いており、これに棒状の軸を差し込んで使います。
今週をもって、鎌倉上遺跡の発掘調査は無事終了しました。
ご協力・ご尽力いただいた皆様ありがとうございました。
調査もいよいよ終盤になりました。
調査区の全体写真を撮影するため、
住居跡を中心にきれいにしています。
南側に位置する住居跡群の完掘状況になります。
住居跡にはカマドが付かず、中央部に火を焚いた炉跡が確認されています。
出土した遺物等からも古墳時代前期の住居跡と考えられます。
管玉(くだたま)が1点見つかりました。
円筒状の玉で穴が開いています。
これを糸に通して多数連ねて、首飾り等の装身具として使われていました。
調査区中央の竪穴住居跡の調査状況です。
住居跡の東側にはカマドが付きます。
住居跡の床からは、形が良く残った土師器の壷や甕などが多く出土しています。
調査区南端の遺構を掘り下げたところ、竪穴住居跡であることが分かりました。
これで住居跡は合計12棟になりました。
住居跡から出土した小型の土師器です。
古墳時代の初め頃になりそうです。
9月23日に発掘調査説明会を開催しました。
あいにく雨のため、事務所で調査の成果を報告しました。
ST102住居跡のカマドの完掘状況です。
カマドの両袖や煙道が良好に残っているのが分かります。
調査区東側に広がる遺物包含層の様子です。
以前お伝えした黒漆を塗った櫛や、
勾玉形の石製模造品が出土した地点になります。
調査区北側の竪穴住居跡群の様子です。
手前にST105住居跡、奥にST102~ST104住居跡が見られます。
いずれの住居跡もカマドがつきます。
土坑(SX133)の底面で確認された遺物の出土状況です。
木製品が多く出土します。
土坑から出土した木製品になります。
大きさは、長さ約60cm、幅約30cmで、底に足が付きます。
木を刃物などでえぐり、窪みをつけて作った刳物(くりもの)の容器と考えられます。
住居跡(ST104)カマド周辺の遺物の出土状況です。
カマドにかけていたと考えられる土師器の甕が複数見られます。
8月30日に窪田小学校6年生の皆さんが発掘調査の体験学習に訪れました。
遺跡の解説に真剣に聞き入っています。
発掘体験の様子です。
とても暑い日でしたが、皆さん一生懸命発掘調査に取り組んでくれました。
ST105住居跡のカマド跡の調査状況です。
写真奥が火をたいた焚口(たきぐち)になります。
煮炊きに使った甕が押しつぶれた状態で出土しています。
102号住居跡の遺物出土状況です。
先週お伝えした住居跡と同様に、
炭になった住居の部材や土師器が多く出土します。
住居跡の東側で確認されたカマド跡です。
火を焚いた焚口(たきぐち)や、
カマドに据えた土器を支えるための支脚(しきゃく)が見えます。
住居跡からは、形の良く残った土師器の坏がまとまって出土しました。
調査区北側に位置する住居跡の調査状況です。
この地区では、住居跡が6棟確認されています。
先週お伝えした住居跡の様子です。
床面では遺物と一緒に炭が大量に確認されています。
焼失した住居跡の可能性があります。
以前お伝えしたカマドが確認された住居跡(ST105)の掘り下げ作業に入りました。
住居の上面は削られていますが、床面の遺物はしっかり残っていました。
住居跡から土師器の甕や坏がまとまって出土しました。
写真の右下には、須恵器(すえき)の坏が確認できます。
石製模造品(RQ204)が出土した遺構の平面図を作成している様子です。
遺物の出土位置や遺構の形を縮尺20分の1で作成していきます。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research