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馳上遺跡4・5次・西谷地b遺跡3次(9月24日~28日)


県C区から、竪穴住居が検出され、その状況の写真撮影を行いました。
調査区の外にも範囲が広がる、完全な姿で検出することはできませんが、
カマドや煙道が確認でき、土器も集中して出土しています。
今後は、さらに掘り下げを進め、土器の形態等をもとに、住居の年代や性格を推測していきます。


秋空の下、先週に引き続き、川跡の掘り下げを進めました。
川跡は、調査期間の制約上、調査区内のすべての場所を掘り下げることは難しいため、
調査区内の複数の場所にトレンチを設定し、断面の撮影や図化を進めていきます。


蝉田遺跡(9月24日~28日)


SG6河川跡の掘り下げを続けています。
土の違いを確認しながら慎重に掘り下げます。
水が湧き出す砂層になると、比較的壊れていない土器が見つかるようです。


SK34土坑の精査をしています。
十字状に土層確認ベルトを残したところ、中央付近に土器がみつかりました。
どのように土や土器が埋まったのか観察しています。


SK34土坑を上から撮影しました。
直径約70cmの範囲に須恵器甕の破片が集中しています。
意図的に埋められていることが考えられます


八反遺跡2次(9月24日~28日)


縄文の遺物が出ている地点の面整理を行いました。
土の色の違いが見えにくい部分もあるので、両刃鎌で丁寧に削ります。


面整理を終え、遺構を検出した状況です。
土坑跡などが見られました。


遺物としては石器が多く見つかっています。
写真は石匙(いしさじ)です。


石器がまとまって見つかった地点もありました。


蔵増宮田遺跡(9月24日~28日)


26日に、天童市の蔵増小学校の皆さんが遺跡見学に来てくれました。
とても熱心に説明を聞いてくれました。


今週から土器集中区の本格的な作業に取り掛かりました。


遺物を取り上げる前に、全景写真を撮影しました。
これから記録作業を行いながら、順次取り上げていく予定です。


山形城三の丸跡11次(9月24日~28日)


B-3区は、遺構の掘り下げがほぼ終わりました。
石組の炉の跡(写真中央左)や、
陶磁器の破片と炭が多く出土した土坑(大きな穴)などが見つかりました。


東隣のB-2区では、2基見つかった井戸跡の精査が進んでいます。
その1つでは、地表から約2mの深い場所でほぼ完全な形の陶磁器が出土しました。
薄緑色の釉薬がかけられた瀬戸焼の皿のようです。


同じ井戸跡からは、古銭も出土しました。
上の部分が欠けていますが、「永楽通宝」であることがはっきりわかります。


馳上遺跡4・5次・西谷地b遺跡3次(9月18日~21日)


今週は、川跡の掘り下げ中心に調査を進めました。
川跡からは、多くの土器片が出土しています。


また、B区から、東西方向に延びる中世の溝跡が検出されました。
一昨年の西谷地b遺跡第2次調査においても、中世の溝跡が検出されていることから、
その関連性が考えられます。


その溝跡から出土した“下駄”です。
出土した時点で半分程度が欠けている状態でしたが、“下駄”の“台”と“歯”が残っています。


蝉田遺跡(9月18日~21日)


SG6河川跡の掘り下げを行っています。
土を運搬する道を確保しながら、掘り下げを進めています。


SG6を一部、底まで掘り下げました。
底からは、ほぼ完形の土器や木製品が多数見つかっています。


SG6河川跡で見つかった木製の鍬(くわ)です。
ほぼ完形の状態で、縦30cm、横17cm、厚さ4cmです。
柄(え)を差し込む穴もしっかり残っています。