玉髄(ぎょくずい)というガラス質の石で作られた矢じりが出てきました。
赤い串を立てたところが、杭を立てた跡とです。
杭は、湿地に沿って、列をなして立てられていました。
半径が2m近い大きな穴が見つかりました。鍋底のような形をしています。
いったい何に使われた穴なのでしょうか?
南側は現在の調査面よりも下に、遺構が残されている可能性があったので、
さらに掘り下げました。
横に並んで、遺構検出を続けています。
約8m幅の河川跡が2条、調査区東側で合流している様子が確認されました。
トータルステーションという機を使って、図面を作成しています。
これまで見つかった遺構の形や大きさ、場所などの情報(遺構配置図)を図化しています。
お盆が明け、まだまだ暑い日が続いていますが、今週から作業を再開しました。
B区上層の調査が終了したので、その部分の土を除去し、下層の調査へ備えます。
A区にある土坑の底の方から、木製品である曲物の一部が見つかりました。
きれいな円形をしています。
ふたの部分なのか、底の部分なのか、取り上げるのが楽しみです。
A区の他の土坑からは欠けた所のない、きれいな勾玉(まがたま)が見つかりました。
当時この勾玉をつくった人は、どのような思いをこめたのでしょうか。
お盆休みが明けた現場の遺構は、所々浸水していました。
排水作業をしてから調査に取り掛かります。
今週は、川跡(SG02)から次々と出土する木製品の写真撮影に追われました。
脆くなっている木製品を傷つけない様に注意しながら、撮影前の清掃を行います。
川跡(SG02)から出土した流木の全景写真です。
検出を進めながら、トータルステーションを使って遺構配置図を作成しました。
くるみの殻に似た土製品を検出しました。
土鈴が半分に割れたものでしょうか?
精査を始めました。
まずは半分掘って断面を観察します。
D-2区では竪穴住居跡が数か所見つかりました。
慎重に掘り進めているところです。
C-2区では井戸の跡が見つかりました。
ここに住んでいた人の生活を想像できます。
D-2区の平面図の測量風景です。
連日の猛暑の中、協力しながらがんばっています。
今回は、蔵王みはらしの丘にあるはらっぱ館で「縄文時代を体験しよう」と題して体験学習が行われました。
まず長者屋敷遺跡等、発掘された場所を見て回りました。
みんな真剣に話を聞いています。
火起こし体験では、実際に起こした火で昼食を作るということで、みんな必死で頑張っていました。
アンギン編みをしています。
昔の人の編み物にみんな苦労しながら作品を作っていました。
縄文風クッキー作りでは、クッキーの味にみんな苦笑い・・・。
昔の人は大変だったんだなと、感じていたようです。
重機で表土を剥いだ後、面整理をしました。
じょれんで土を削るのは見た目より力のいる作業です。
さらに両刃鎌で丁寧に削り、遺構を検出しています。
西区と同様に、新しい時期の撹乱が多く見られます。
1区の南側では、土器片や石器などが集中して出土しました。
出てきた土器片や石器などの位置について、写真を撮り、さらに座標を記録しました。
その後、これらの土器片や石器などを慎重に取り上げていきました。
1区南側の遺物集中部のなかには、縄文時代の終わりころに使われたと考えられる、
土器片が出てきました。
1区南側の遺物集中部は、黒い土の範囲に限られることがわかりました。
現在の調査区も、調査終盤に差し掛かってきました。
図面や写真撮影が終わった遺構から、次々と完掘していきます。
学芸員資格取得のために、うきたむ風土記の丘考古資料館に博物館実習に来ている学生が、
実習の一環として、発掘調査の体験に来ました。
はじめに調査主任から遺跡や発掘調査についてのレクチャーがあり、
その後、実際に調査区内にて遺構の精査を行いました。
どの学生も、みな真剣に取り組んでいました。
11日(土)に馳上・西谷地b遺跡の発掘調査説明会を行いました。
大勢の歴史ファン、地域の皆様方、報道関係者が来跡され、
これまでの調査成果の説明や報告に熱心に耳を傾けていました。
なお、発掘調査は11月中旬まで続きます。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research