河川跡の上面を削ると、複数の河川跡の輪郭が見えてきました。
どうやら河川は、少なくとも4回程度流路を変えたようです。
河川跡より北側の岸部では、掘立柱建物跡1棟と、
幅の狭い溝に囲まれた住居跡と思われる遺構が1基見つかりました。
調査区北端にかかる河川跡の一部を掘り下げています。
この部分の土層観察からも、河川が流れを変えたり埋没したりを
くり返していることがわかります。
遺構の掘り下げ作業が本格化してきました。
もともと水田だったこの地区では溝跡が多く見つかっています。
掘り上がった遺構は、20分の1の縮尺で図面に記録します。
雨の日に図面の整理を行ないました。
調査区が広いため、図面用紙も数多く必要です。
郷土史研究会の方々が遺跡を見学に来られました。
掘立柱建物跡の説明をしているところです。
調査もいよいよ終盤に入りました。
急ピッチで残っている部分を掘り上げています。
ラジコンヘリを飛ばして掘り終わった部分の写真を撮ります。
その為の準備をしているところです。
この3台のカメラで撮影します。
さあラジコンヘリのテイクオフです。
車の中に設置されたモニターから画像をチェックしています。
17区河川跡の完掘状況です。
遺物とともに、かなり大きな流木も見つかりました。
18区の様子です。
下段段丘地形に堆積したと思われる比較的新しい堆積層に
トレンチを設定して掘り下げを行っています。
堆積層(上の写真)から出土した櫛(くし)と漆器です。
しかし全体的に遺物はわずかで、
古いものから現代のものまでが入り混じっています。
土坑(SX133)の底面で確認された遺物の出土状況です。
木製品が多く出土します。
土坑から出土した木製品になります。
大きさは、長さ約60cm、幅約30cmで、底に足が付きます。
木を刃物などでえぐり、窪みをつけて作った刳物(くりもの)の容器と考えられます。
住居跡(ST104)カマド周辺の遺物の出土状況です。
カマドにかけていたと考えられる土師器の甕が複数見られます。
発掘調査現場で働く職員・作業員の作業環境や体調管理について、
専門的な視点でご指導をいただくために、
産業医の医療法人二本松会山形さくら町病院長横川先生から
村山市にある松橋遺跡と清水遺跡(2)の発掘調査現場の視察をしていただきました。
発掘調査の現場主任が産業医に
作業の状況や休憩の取り方などについて説明をしました。
発掘調査のやり方と作業の内容について説明しました。
発掘調査現場を視察して、
今後、注意することや具体的な対策について、
産業医からご指導をいただきました。
今回の巡回指導後の産業医の総評は以下の通りです。
「この夏の記録的な暑さの中、
熱中症などの体調不良発生が数件に止まっていることは、
作業中に、休憩と水分補給をこまめに取ることを徹底した管理の成果です。
夏の疲れが出始める秋季は、インフルエンザや風邪の予防対策を早めにとることが大切です。」
このようにそれぞれの発掘調査現場で行われていた熱中症対策等が、
効果的だったと、評価していただきました。
今後も体調管理に気をつけ、安全に作業を行っていきます。
「山形空港ビル」で展示会を行っております。
今年度は村山市内で多数の遺跡発掘調査が行われています。
そこで、今回は村山市内で見つかった縄文土器を展示しています。
時期は晩期で流麗・優美・華やかな、
まさに「縄文の華」と呼ぶにふさわしいものです。
ぜひ一度ご覧になってください。
宮の前遺跡:縄文土器
展示会チラシ(PDF 700KB)
開催期間:2010年9月8日(水)~9月21日(火)
開館時間:8時~18時30分
開催場所:山形空港ビル 2階多目的ルーム
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今週から遺構の精査作業にはいりました。
土の状態を見ながら慎重に遺構の半分を掘り下げていきます。
大きな倒木の跡は数人がかりで掘り下げていきます。
残念ながら遺物等を巻き込んでいる様子はありませんでした。
掘り方と平行して図面作成も始まりました。
半截(はんさい)した遺構の土層を記録するために断面図をとっていきます。
今週も引き続き遺構の掘り下げを行っています。
山形新幹線つばさが現場の近くを通過していきます。
遺構断面図を作成しています。
9月になり、毎日少しずつ日が短くなっています。
休憩中に今年最後のスイカを食べました。
夏もようやく終わりそうです。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research