yamagatamaibun のすべての投稿

「日本最大級の縄文土器」展

山形県の空の玄関口、山形空港で「日本最大の縄文土器」展を開催します。
今回展示する「水木田(みずきだ)遺跡」は、山形県最上町月楯に位置し、山形県縄文時代中期の代表的な遺跡です。
特に注目すべきは、日本最大級と思われる深鉢型土器です。巨大土器は縁に渦巻きの飾りを持ち、胴体には縄文とともに曲線的な模様が施され、縄文芸術の力強さを今に伝える逸品です。
巨大土器のほか、縄文土器、石器等、発掘調査に関わる写真パネル等も展示しています。是非ご覧下さい。

日時 平成18年8月22日(火)〜9月18日(月)
場所 山形空港ビル特設ギャラリー(山形空港ビル2階)

画像をクリックするとパンフレットを見ることができます


木の下・興屋川原・玉作1・岩崎遺跡発掘調査説明会

日本海沿岸自動車道関係の上記4遺跡の調査説明会を開催します。
ぜひご参加下さい。

日時 平成18年8月27日 午後1時〜4時(予定)

場所 日本海沿岸自動車道関係遺跡合同発掘調査事務所(鶴岡市矢馳) 地図

成果
木の下遺跡は縄文時代と中世の遺跡です。昨年度の調査に引き続き、中世の館跡の遺構が検出されました。
興屋川原遺跡は古墳時代と平安時代の遺跡です。昨年度の調査に引き続き、平安時代の掘立柱建物跡が整然と立ち並ぶ様が検出されました。
玉作1遺跡は古墳時代の遺跡です。昨年度の調査に引き続き、古墳時代の遺構・遺物が見つかっています。
岩崎遺跡は古墳時代と平安時代の遺跡です。平安時代の掘立柱建物跡が立ち並び、木枠をもつ井戸も見つかっています。出土遺物には勾玉、管玉、硯、斎串などが見られます。

備考
今回の調査説明会は、各遺跡の現地事務所・駐車場が狭小なため、総合発掘事務所に集合して、全体の説明した後、ワゴン車に乗り合わせて各遺跡をめぐって説明を行ないます。

問い合わせ
現場事務所 0235‐23‐6171
埋蔵文化財センタ- 023-672-5301


山形盲学校(8月4日)


今回は山形県立山形盲学校のサマースクール「特別授業社会科」のお手伝いをさせて頂きました。


最上町かっぱ遺跡出土土器や、大石田町来迎寺遺跡出土石器に実際に触れながら縄文時代の勉強をしました。


最後に親子で火おこしに挑戦。もう一歩のところで残念ながら火はついてくれませんでしたが、火を得る苦労がちょっとわかったかな


下叶水遺跡見学(8月8日)


小国町立叶水小中学校の皆さんが、下叶水遺跡の見学と体験発掘に来て下さいました。まずはじめに縄文時代についての説明を聞いてもらいました。


下叶水遺跡の発掘現場に入り、遺跡の説明を受けています。右下に見えるのが完全な形で出土した埋設土器です。子供のお墓だったのかな?「ちょっと怖ーい」なんて声も聞かれました。


さあ次はいよいよ発掘体験です。発掘の方法をきちんと聞いて、すごいものを掘り当てるぞ!という気合が感じられました。


猛暑の中での発掘体験でしたが、みんな一所懸命に取り組んでくれました。最後に、色々な質問や感想を聞かせてくれました。


行司免遺跡第3次(7月31日〜8月4日)


先週に引き続き帯金具が出土しました。鉸具(かこ)という部品でベルトのバックルの部分にあたります。


昨年見つかったSD4と呼んでいる溝の残りの部分を掘り下げたところ火山灰(正面の真っ白い弧状の層)の上から、祭祀に使った木製品やどこも壊れていない須恵器の坏が出てきました。


2枚目の写真のアップです。すぐ脇に祭祀に使われた木製品である斉串がありますが曲がってしまっています。


天王遺跡(7月31日〜8月4日)


雨続きで手がつけられなかった溝の測量を行ないました。残しておいたベルトで土の堆積の様子を記録しました。


測量が終わると、あっという間にベルトがなくなっていきます。


うきたむ風土記の丘考古資料館に博物館実習に来ていた学生さんたちが、発掘の実習に来ました。


石畑遺跡(7月31日〜8月4日)


現在調査中の南端畝状遺構です。近世以降のものと思われます。


調査区北側の完掘の状況です。地山が砂地なので、雨が降ると遺構上端が崩れてきそうです。今週から地形測量の委託業務が始まります。


調査説明会が8月4日(金)14:00〜行われました。60名の参加を得て、会場いっぱいに人があふれました。地元の方々の参加も多く、周囲に支えられ、ここまで調査が進められたことを実感しました