重機で深く表土を掘り下げた後は、人力で少しずつ掘下げて古代の生活の痕跡を探してゆきます。
土が乾燥しないよう水をまきながら作業し、作業が終わった場所やこれから作業する場所にはシートをかけています。
遺跡内を薄く掘下げてゆくと、土の色の違いが四角や丸形に見えてくるところがあります。
これらが古代の人々の生活の痕跡と考えられます。
その時代や用途は、今後の調査で明らかになるでしょう。
現在は調査区全体にどれくらいの生活の痕跡が残されているのか把握することを目的としています。
すぐには調査しない遺構には、輪郭に沿って紐を貼り、今後の調査に備えて目印にしておきます。
直径2mを超える遺構(赤線で示した部分)を調査しています。この他にも、2mを超える遺構が点在しています。土の堆積や出土品などを確認しながら調査しています。
土の堆積状況は、メジャーやコンベックスなどの測量道具を用いて用紙に図化するなどして記録に残します。他にカメラによる写真撮影も行い記録に残します。
梅雨に入ると、排水作業の日々が続きます。柄杓(ひしゃく)やスポンジできれいに雨水を集めています。
既刊の「研究紀要」第9号(2017年3月刊)をWeb公開いたします。
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遺構の存在を確認するための検出作業をしています。ジョレンという道具を用いて表面を削り、土の色や質の違いなどを観察しています。
遺構検出後、ドローンを用いた写真撮影を行いました。調査区は、赤線(破線)で示した部分です。
調査区を真上から撮影しました(写真上が西)。黒っぽい部分を遺構と考えています。また、白い石の集まりが規則的に並んでいます。建物の柱穴だと思われます。
6月6日から発掘調査を開始しました。重機が入る前に調査区の試し掘りをして、奈良・平安時代の遺構面までの深さを確認しています。
調査区南側の様子です。いくつかの場所で試し掘りしています。
試し掘りが終わった穴です。遺構と考えられる黒っぽい土色変化と、古代の土器が見つかりました。
6月4日、雇用開始式の様子です。今日から作業員の皆さんと共に、本格的な調査が始まります。
重機で掘削した後の地面を、ジョレンを使用して削り、遺構の検出を行っています。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research