昨年度の調査区から続く河川跡の調査状況です。土器や木製品が出土しています。遺物は記録を取り、順次取り上げています。
古墳時代前期の中型の壺形土器が出土しました。埋められた状態を確認するため、半分を断ち割りましたが、掘り込みは確認できませんでした。
その壺形土器を取り上げているところです。包帯を巻き付けて壊れないようにしています。
取り上げ作業は無事終了しました。
出土した古墳時代前期(4世紀後半)の土器の写真撮影を行いました。
そのアップの写真です。小型の甕や壺が纏まっています。洪水の頻発地帯でしたので、洪水が起こらないように願って配置された特別な土器の可能性があります
溝跡(SD116)の底面から木製品が出土しました。柄杓(ひしゃく)の水などを汲む器の部分だと思われます。
3区の南側に位置する溝状遺構です。掘り下げ段階なので深さは不明ですが、堀跡の可能性があります。内耳土鍋の破片がまとまって出土しています。
堀跡周辺からは、火を受けた石組みと貼床が検出されました。土の堆積から堀跡よりも新しい遺構で、かまど跡の可能性があります。
古墳時代の川跡(SG1048)掘ったところ、北側に遺物が集中して出土しました。川の流れによって、遺物が溜まりやすい場所だったことが考えられます。
川跡(SG1048)から出土した土師器の甕です。
先週から調査を行っている井戸跡を掘り終えました。冷たい水が今も沸いてきます。
ST20001竪穴住居跡精査作業 古墳時代の竪穴住居跡の床面を少しずつ下げ、床面の施設を検出しています。
ST20001出土土師器 古墳時代の土師器です。鉢でしょうか。
ST20001出土須恵器 古墳時代の須恵器が出土しました。蓋のようです。
A区と呼んでいる調査区を完掘しました。たくさんの縄文土器や石器が出土しました。
住居跡と考えられる遺構を掘り下げた所、中央から土器が出土しました。立てられた状態で埋められています。
大きな溝跡からは昨年度と同様に白い火山灰が出てきました。
火山灰が出た溝跡からは硯が出ています。文字を書ける人が付近にいたことを示すものでしょう。
浅い溝が数条検出されました
塚状遺構を掘り下げた状態です。盛土の中から近代の磁器が出土しました。この塚は近代の盛り土と考えられます。
A区平安時代の掘立柱建物跡です。確認できた柱跡6つのうち、5つに柱が残っていました。建物は調査区の外に広がっていますので、正確な規模はわかりません。
C区古墳時代の竪穴住居跡が壁面にかかっているため、拡張して広がりを確認しました。その結果、一昨年の調査で確認した、竪穴住居跡の可能性がある遺構と同一であることが判明しました。
お盆休みに入るため、調査区出入口にロープを張りました。
C区の調査に入りました。斜面の段々の年代や構築方法を調べるために、杉の木の間をぬって6本のトレンチを入れました。
段差は高いところでは人の背丈ほどもあります。土の運搬に一苦労です。
先週出土した青磁碗です(左)。内面にはスタンプで花の模様が施されています。
写真右は同じ時期の青磁碗の参考品です。このような形であったと考えられます。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research