P-1区西側の遺構検出を終え、全景写真を撮影しました。ここでは調査区東側でみつかった石列の続きや土坑、溝跡のほかに石が集中する地点が検出されました。
各遺構の掘り下げを開始しました。並行して図面の記録作業も行っています。
東西方向に延びる石列です。石と石の間の砂地の部分を掘り下げました。この遺構は水の流れがあった溝跡とみられ、これから詳しく調査していきます。
今週は雨が降り続き、不安定な空模様の一週間でした。
1区西側の個別遺構の掘り下げの様子です。遺構から土器・石器が出土しています。
2区竪穴住居跡(ST202)から土版が出土しました。
この住居からの出土は2個目になります。
31日に、今年度2度目となる発掘調査説明会を行い、後半の調査成果を公開しました。地元の方を中心に50名以上の方々に来跡していただきました。天候不良の中、ありがとうございました。
1区の竪穴住居跡の3次元モデルを作成しました。
床面や壁の細かい凹凸まで観察することができます。
3区の南側に柱、あるいはポール状のものを建てた際に掘られた穴の列が確認されました。穴の列の内側には、石囲い炉や焼土遺構などがあり、居住に関わる施設の跡の可能性があります。
3区の北西側にある大型フラスコ状土坑の下層から、大きな深鉢形土器が完形に近い形で出土しました。土坑内に入れられたあと、横倒しになって、さらに土をかぶせられたことが考えられます。
調査も追い込みです。8区の遺構精査も仕上げ段階です。
8区の東西で、細長い竪穴建物跡が見つかりました。炉跡と見られる焼土が2箇所あります。壁面に柱穴も有り、7区で見つけた竪穴建物跡とよく似ています。8区からはもう1件同時期と思われる竪穴建物跡が見つかっています。
昨年度の調査区で検出された大溝の続きから五輪塔の一部(先端の空輪と風輪か)とみられる石造物が出土しました。
P-1区の東側の遺構検出を終えて撮影を行いました。一部コンクリート基礎によって破壊されていますが、平行する石列が東西方向にのびています。
コンクリート基礎を挟んで、石列の続きの検出作業を進めました。東側と同様に陶磁器が多数出土しており、石に挟まれていたと考えられる場所からは砂地が現れました。
北端からも石列を検出しました。西端には続きと考えられる石が残っていました。来週以降もこの周辺の検出作業を進めていきます。
先週に引き続き2区の個別遺構の掘り下げを行いました。
1区の竪穴住居跡(ST194)をアルミタワーを建てて撮影を行いました。
先週の金曜日(23日)に大蔵小学校の6年生32名が現場見学・発掘体験に来てくれました。職員の説明を熱心に聞いていました。
土の中から出土する土器・石器に感激していました。天候にも恵まれ、発掘体験日和でした。
今週も、3区と4区の遺構の精査と記録作業を中心に調査を行いました。
3区の盛り土遺構からは、今年度の調査で最初となる土偶が発見されました。木が倒れて土壌が動かされた土の中から出土しましたが、ほぼ完形品でした。顔の表現がないのですが、胸やお尻が表現されていました。
3区の大型の土坑からは、やわらかい凝灰岩製の大きな石製品が出土しました。表面には、石器で削った痕跡が認められました。どのような性格のものであるのかは、今のところわかりません。
凝灰岩の石製品が出土した大型土坑の底には、掘削した際に残されたと思われる痕跡や、多数の規則的に斜めに並ぶ線条痕が認められました。線条痕は、掘削の際の痕跡なのか、あるいはムシロなどの敷物の痕跡なのでしょうか?いずれにしても、大型土坑の性格を知るうえでの大きなヒントとなる痕跡であると思われます。
2区の三の丸堀跡を掘り下げました。現地表面からほぼ2.5mほどで堀底になります。他の地区の調査などを見ても、三の丸の堀は深い場所と浅い場所があるようです。
8区の遺構精査作業です。
住宅の上下水道とガス管の部分を残して調査しています。
P-1区の遺構検出を始めました。所々にコンクリートや建物の基礎が入っており、掘り下げるのはなかなか大変な作業です。
先週みつかった石列のまわりを掘り下げました。
石の間からは陶磁器や黒瓦が出土しています。
調査区の西側でも石列の続きと考えられる大きな石が二つ検出されました(写真左上)。
2区の堀跡を調査しています。底面の砂礫層からは、江戸時代後期の磁器や瓦の破片がたくさん出土しています。
2区の堀跡から、将棋の駒が出土しました。「王将」です。漆で文字を書いているようです。現在の一般的な王将の駒よりは一回り小さいです。
8区の遺構精査も同時に進めています。昨年度検出された南北方向の大溝の続きを確認しました。8区に入るとすぐに東方角に屈曲しているか、ここで終わっているようです。残念ながら、東半分は近現代に深い撹乱を受けて確認できません。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research