遺構の掘り下げは4週目を終え、梅雨の合間を縫って順調に進んでいます。
北側の一角で井戸が見つかりました。
穴の中に縦板組の井戸枠が顔をのぞかせています。
窯の底には、直線的に割れた土器が敷き詰めてられており、排水溝として利用していたものと考えられます。
今まで性格不明だった遺構が、県内ではほとんど類例のない、地下式の須恵器窯であることがわかりました。
窯底からはたくさんの須恵器が出土しています。
2ヶ月間続いた調査も今週で終了です。
調査に携わった皆さんのご協力に感謝いたします。
1区の北東側を削り始めました。
土色の違いから、遺構を検出していきます。
小さなピットや溝跡などが見つかっています。
見つかった遺構は順次掘り下げていきます。
雨の合間を縫って記録作業を行っています。
竪穴住居跡の中から見つかった土坑の掘り下げを行いました。
掘り下げていくと土師器の坏が4つ見つかりました。
調査開始日にトラックから器材をおろし、発掘の準備を整えました。
今年度、新たに調査する5区の試し掘りを行いました。
遺跡が現れるまでの深さを確認しています。
バックホーで10区の表土を剥ぎました。
かつてアパートが建っていた場所ですが、それ以前はタクシー会社の本社(兼)営業所があった場所でもあり、その頃の建物の基礎が多く残っていました。
重機で表土を剥いた後に地面を削って、遺構を見つけていきます。
委託業務で基準点を設置してもらいました。
調査区や遺構の測量をするとき、正確な位置や標高を記録する基となります。
城北町の調査区の完掘状況全景を撮影しました。
今後は遺構検出面を掘り下げて下層の確認を行います。
調査区南西の大型土坑の平面図を作成しています。
かつては水を湛えていた池などの遺構と考えられ、粘土層の下には護岸と思われる石積みがありました。
写真撮影の様子です。
デジタルカメラは背面の液晶モニターを見ながら、映像を拡大表示してピントを厳密に合わせます。
遮光して液晶を見やすくするため、黒い布をかぶって撮影しています。
今週は地質の専門家を現場に招き、地層の見方や記録の仕方を指導してもらいました。
遺跡の成り立ちを叙述するには、層序学的な検討も欠かせません。
窯跡のある斜面の上から、口と口を合わせた状態の甕(かめ)が出土しました。
なにかのおまじないを想像させます。
窯跡の焚口近くの底には大きな土器のかけらが埋められていました。
調査も終わりに近づきました。空からながめた調査区周辺の景色です。
雨が降った日の翌日は調査区内に貯まった水の排水作業から一日が始まります。
排水作業が終わり次第、面整理の作業に入ります。
広い調査区を地道に削っていき、遺構を探していきます。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research