今週は初めて猛暑日を記録するなど、厳しい暑さが続きました。
我々には苛酷な現場ですが、植物(葦(あし))はすごい勢いで成長中です。
表土除去を終えて、陶磁器類を多く含んだ層が出てきました。
遺物を壊してしまわないよう、手作業で掘り下げていきます。
遺構検出を終えて、撮影の準備です。
遺物と炭化物を多く含んだ層の下に河川の堆積土と思われる層があり、その下から遺構が見つかりました。
野田遺跡の様子です。今週初めの豪雨のため、週初めは排水作業と土留め作業に追われました。
遺構検出と白線引き作業を行いました。来週も雨の予報があるため、遺構の外縁に石灰で白線を引き、遺構の輪郭線が消えないようにしました。
県内市町村の埋蔵文化財担当者研修会が野田遺跡で開催されました。遺跡の分布調査のほか、発掘調査での面整理や遺構の記録など、一連の作業の研修が行われました。
今週から八幡一遺跡の調査を開始しました。
今回の調査区は、3年前に調査した場所に隣接した部分となります。
重機で地山が出るまで土を削っていきます。
周辺には水田や畑のための水路があるため、調査区に溝を掘って水はけを良くする工夫をします。
写真中央の黒い丸に見える部分は井戸跡と思われます。
前回の調査でも井戸が確認されており、かなりの深さになると予想されます。
7月は初日から2日連続の雨休み。週の半ばにようやく作業開始。
まずは排水作業からです。
1枚目の写真の排水後に仕上げた、竪穴遺構の土層断面です。
底面で平安時代の土師器や須恵器が出土しました。
そのアップの写真です。土層の構成物の種類や粒子がふぞろいで、
人為的に埋め立てた堆積層の特徴がよく表れています。
今年度も国道112号の拡幅にともなう山形城三の丸跡の調査が始まります。
発掘器材を現場に運び出し、いよいよ調査開始です。
調査区を二分して、まずは東側から調査を行います。
隣接する調査区には陶磁器類が大量に出土した溝があり、この調査区に続いていると考えています。
野田遺跡では、先週重機による表土除去が終了したため、本格的に遺構検出に入りました。
溝跡や井戸跡などが調査区西側から確認されました。
野田遺跡の井戸跡の様子です。
面整理により木枠のある井戸跡の掘方の大きさや平面形態も明らかになってきました。
下中瀬遺跡では、先週に引き続き遺構精査を行いました。
移植ベラや鎌を使って丁寧に掘り下げていきます。
溝(水路)の一角で、水場と考えられる方形の木組遺構が見つかりました。
木枠(側板)の内側に多量の陶磁器が取り残されています。
側板の外側には柱が方形に巡り、内側には炭化材も残っていました。
水場には上屋が架かっていたようです。
下中瀬遺跡では、遺構の精査を行いました。
写真左側は高瀬川の土手です。下中瀬遺跡は川に隣接しており、どのような遺物が出るか楽しみです。
野田遺跡では、面整理作業を行いました。作業員が1列に並んで遺構の面を平らに削っています。
写真手前の箸を立てている箇所では、たくさんの遺物が出土しています。ブルーシートがかかっている部分では、木枠をもつ井戸跡が見つかりました。
井戸跡は平面が方形で(土の色が黒っぽくなっている部分)、井戸枠の縦板が顔をのぞかせています。平安時代のものと考えられます。
先週報告の濠(屋敷地の外周)を掘り下げた様子です。
奥に枝打ちされた丸木群(自然木)、中央の両岸に打込みの杭列、手前にはほぞ穴の開いた建築部材が残っていました。
丸木群のかたわら、斜面に平行して完形の灯明皿(ロクロかわらけ)が3枚出土しました。
濠を渡る小橋の上から投げ捨てられたのでしょうか。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research