遺構検出も大詰めを迎えています。
黒い土から遺構を探しているので、
何度も何度も削りながら遺構を見つけています。
竪穴住居跡と思われる大型の遺構が見つかりました。
本遺跡では全体的に大きめの住居跡が多数見つかっています。
「大家族」でにぎわいのある集落だったのでしょうか。
隣のB区では、遺構の性格を確かめるために、1つを掘り下げました。
中からは桑の木と思われるものが多数見つかりました。
どのような経緯で埋められたのでしょうか。
溝の底近くから、土師器や須恵器が数多く出土しています。
雨の多い一週間でした。調査区の一番低いところはあっという間に水没してしまいます。
隣の経塚森遺跡の調査区を拡張するために、重機による表土除去が始まりました。
調査もいよいよ終わりが見えてきたという段階でこの大雨。
いまだかつてないほど水がたまっています。
水に浸ってしまったところを改めてきれいにしています。
一週間のほとんどが排水作業に追われた週でした。
今週は雨の多い週となりました。
先週末からの大雨の影響で17区が水没してしまいました。
18区の遺構精査の様子です。
柱穴や溝跡が見つかっています。
先週お伝えした河岸段丘地形の堆積層から出土した銅製品です。
鏡の可能性などが考えられます。
ST102住居跡のカマドの完掘状況です。
カマドの両袖や煙道が良好に残っているのが分かります。
調査区東側に広がる遺物包含層の様子です。
以前お伝えした黒漆を塗った櫛や、
勾玉形の石製模造品が出土した地点になります。
調査区北側の竪穴住居跡群の様子です。
手前にST105住居跡、奥にST102~ST104住居跡が見られます。
いずれの住居跡もカマドがつきます。
今週はB区全体の写真撮影を行いました。
カメラ位置を決めて指示を出し、
よけいなものが写りこまないように片づけからはじめます。
B区の現状です。
検出が終わって、遺構があちこちに確認できます。
A区は現在遺構の検出を進めています。
写真は柱の穴が並んで出てきたところです。
この他にも、竪穴住居跡などが見つかっています。
今週から八合田遺跡の調査準備を始めました。
V字形に広がる農道の間に挟まれた草地が調査区になります。
夏草が伸び放題で、草丈が身長に達する箇所もありますので、
まずは草刈りからスタートです。
プレハブの休憩棟がまだできていないので、屋外での休憩になります。
腰を伸ばして、ふと空を見上げると入道雲は一つもなく、もうすっかり秋の空。
季節の移ろいを実感しながらの作業となりました。
先週に引き続き遺構の精査作業を行っています。
強い日差しの中、心地良い風を受けながら掘り進めています。
遺構の精査と並行して完掘図面を取っていきます。
遺構の形を正しく記録するために慎重に計測を行います。
遺構平面図を作成しています。
遺構をよく見ながら記録しています。
レベルと平板(測量をする機械)を使用して図面を作成しています。
今週は雨が降った日もありましたが、この日はすっきりとした秋晴れになりました。
休憩用のテントです。
風で飛ばされないように、休憩後はロープと杭でしっかりと固定しています
河川跡の上面を削ると、複数の河川跡の輪郭が見えてきました。
どうやら河川は、少なくとも4回程度流路を変えたようです。
河川跡より北側の岸部では、掘立柱建物跡1棟と、
幅の狭い溝に囲まれた住居跡と思われる遺構が1基見つかりました。
調査区北端にかかる河川跡の一部を掘り下げています。
この部分の土層観察からも、河川が流れを変えたり埋没したりを
くり返していることがわかります。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research