「2010(H22)年度」カテゴリーアーカイブ

清水遺跡(2)(9月13日~9月17日)


遺構検出も大詰めを迎えています。
黒い土から遺構を探しているので、
何度も何度も削りながら遺構を見つけています。


竪穴住居跡と思われる大型の遺構が見つかりました。
本遺跡では全体的に大きめの住居跡が多数見つかっています。
「大家族」でにぎわいのある集落だったのでしょうか。


隣のB区では、遺構の性格を確かめるために、1つを掘り下げました。
中からは桑の木と思われるものが多数見つかりました。
どのような経緯で埋められたのでしょうか。


鎌倉上遺跡(9月13日~9月17日)


ST102住居跡のカマドの完掘状況です。
カマドの両袖や煙道が良好に残っているのが分かります。


調査区東側に広がる遺物包含層の様子です。
以前お伝えした黒漆を塗った櫛や、
勾玉形の石製模造品が出土した地点になります。


調査区北側の竪穴住居跡群の様子です。
手前にST105住居跡、奥にST102~ST104住居跡が見られます。
いずれの住居跡もカマドがつきます。


清水遺跡(2)(9月6日~9月10日)


今週はB区全体の写真撮影を行いました。
カメラ位置を決めて指示を出し、
よけいなものが写りこまないように片づけからはじめます。


B区の現状です。
検出が終わって、遺構があちこちに確認できます。


A区は現在遺構の検出を進めています。
写真は柱の穴が並んで出てきたところです。
この他にも、竪穴住居跡などが見つかっています。


八合田遺跡(9月6日~9月10日)


今週から八合田遺跡の調査準備を始めました。
V字形に広がる農道の間に挟まれた草地が調査区になります。
夏草が伸び放題で、草丈が身長に達する箇所もありますので、
まずは草刈りからスタートです。


プレハブの休憩棟がまだできていないので、屋外での休憩になります。
腰を伸ばして、ふと空を見上げると入道雲は一つもなく、もうすっかり秋の空。
季節の移ろいを実感しながらの作業となりました。


北原4遺跡(9月6日~9月10日)


遺構平面図を作成しています。
遺構をよく見ながら記録しています。


レベルと平板(測量をする機械)を使用して図面を作成しています。
今週は雨が降った日もありましたが、この日はすっきりとした秋晴れになりました。


休憩用のテントです。
風で飛ばされないように、休憩後はロープと杭でしっかりと固定しています


東熊野苗畑遺跡(9月6日~9月10日)


河川跡の上面を削ると、複数の河川跡の輪郭が見えてきました。
どうやら河川は、少なくとも4回程度流路を変えたようです。


河川跡より北側の岸部では、掘立柱建物跡1棟と、
幅の狭い溝に囲まれた住居跡と思われる遺構が1基見つかりました。


調査区北端にかかる河川跡の一部を掘り下げています。
この部分の土層観察からも、河川が流れを変えたり埋没したりを
くり返していることがわかります。