調査区中央~北部の岸辺(平場)の遺構の掘り下げを行いました。
岸辺の遺構は、写真手前の谷から約5m~10mの間が希薄で、
その北側(写真中央~奥)に、大型の柱穴や土坑が確認されました。
調査区北部の土坑から出土した、蜂の巣状の窪みがある凹石(くぼみいし)です。
凹石は、一般にドングリやクルミなど堅果(けんか)類を割るのに用いられ、
大きさが10cm~15cmの川原石で、窪みも1個か2個あるのが大半です。
今回の出土品は、大型で窪みの数も多く、一般的なものと異なります。
縄文時代の谷跡の出土品です。新潟県糸魚川産の緑色のヒスイ製の玉です。
玉の中心に約3mmの孔(あな)が開けられ、首飾りなどの装飾品と考えられます。
調査区西側の一区画は、水が絶えず湧きだしています。池や沼があったようです。
泥を掘っていくのは大変ですが、長靴着用で作業を進めます。
切り株を撤去する作業の様子です。
土がめくれないように注意して根を切り、キャリアダンプに乗せて移動させます。
遺構に番号を付けています。
土色の変化を見逃さないように、遺構を検出します。
梅雨も明け、いよいよ夏本番です。
厳しい暑さの中、熱中症に十分気をつけて作業を行っています。
新たに設定したトレンチを人手で掘り下げています。
この日も暑い中、作業員の皆さんが頑張ってくださいました。
今週も重機による表土除去が続いています。
調査区内には1.5m以上の堆積土が確認される場所もあります。
今週は雨がまったく降りませんでした。
強い日差しと高温によって地面が乾燥するので、
水をまきながら調査を進めています。
雨や夏の強い日差しから遺跡を保護するためにブルーシートを敷いています。
見つかる遺構も増えてきました。
A区の面整理と、B区の遺構検出を行いました。写真はB区です。
こちらはA区です。箸が立っているところに遺物が出ています。
A区では、平安時代の竪穴住居跡がたくさん見つかっています。
一番広い調査区(A区)の遺構検出が終了しました。
溝跡や倒木痕が多く見つかっています。
この日は天気がよく、遠くには山形市にある霞城セントラルビルも見えました。
A区を南側から撮影しました。
溝跡が蛇行している様子が分かります。
農道に挟まれている小さな調査区(B区)です。
竪穴住居跡が2棟重なりあって見つかりました。
本日から、田向2遺跡の遺構精査にはいります。
はじめる前に、遺構の掘り方について説明を行いました。
これまでの力仕事の作業と打って変わって、
細かく、丁寧に遺構内にある土を掘っていきます。
深さ約1.4mの井戸跡に堆積した埋め土を掘り下げました。
底面から湧き出した水をくみ上げながら、掘り下げていきました。
写真手前の溝跡と、その奥の竪穴住居跡について精査を行いました。
溝跡からは、ロクロで成形された土師器が多数出土しました。
住居跡の南西角には、カマドが設置されています。
先週に引き続き平板を用いた測量作業です。
広大な調査区とその遺構を図化するためには
結構な時間がかかります。
遺構のマーキングと面整理もだいぶ進みました。
一部途切れていますが、溝状の遺構が調査区を縦断しています。
南西側の面削りがほぼ終了し、写真撮影を行います。
除草作業を実施しています。
写真撮影中。これで南西側の調査は一区切りつきました。
調査区の半分でも結構な作業量でした。
発掘作業が終了した調査区の全体を撮影するため、タワーを組みます。
手前と右手に中世の区画溝が走り、奥のほうに柱穴が密集している状況です。
今週後半は新たな調査区の溝跡・柱穴の掘り下げに着手しました。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research