今週はA区で遺構の検出とマーキングを行いました。
A区からは、溝跡と柱穴と思われる遺構が検出されています。
今後は、検出された遺構がどのようになっているのか詳しく精査していきます。
遺構の検出とマーキングに併行して、平板を用いた測量も行います。
平板測量では、調査区や検出された遺構の概略図を作成します。
空の様子をうかがいながら面削り。雨でなかなかはかどりません。
梅雨らしく雨が降る毎日。調査区もびしょびしょです。
古代の竪穴住居跡を壊して作られた、中世の濠跡を掘りました。
中世の柱穴から、柱が出土しました。
3本の溝跡が重なっています。新旧の関係を検討中です。
柱穴の断面を観察するために、柱穴の半分を掘り下げてもらっているところです。
掘立柱建物跡の断面図をとっているところです。
ビーチパラソルは雨除けのために使用しています。
今週は雨の多い一週間となりました。
河川跡の掘り下げを行っているところです。
先々週に続き、カマドを設けた住居跡が確認されました。
住居は、4.5m×4.7mの正方形に近い平面形です。
畳の枚数にすると、約13畳の広さに相当します。
当時の住居は、食事や作業する場、寝たりするスペースを
1か所で済ませていたようです。13畳のワンルームといったところでしょうか?
カマドの検出状況です。煮炊きに使われていた甕(かめ)や炭がたくさん見られます。
その両側には、カマドの一部であった石や焼けた土が確認されます。
奥には、煙を屋外に出す煙道(えんどう)が伸びているのが分かります。
古墳時代の勾玉(まがたま)を模した石製模造品(せきせいもぞうひん)が出土しました。
小型品で長さ3.5cm、幅1.4cm、厚さ3mmで扁平な形です。
加工しやすい軟質の石材を使って、生活用具や装飾品などに似せて作った非実用的なもので、
古墳時代の祭祀に使用されたと考えられています。
調査も折り返し地点に入り、後半部分のトレンチを設定し、線掘りを行いました。
J11地点の調査状況です。今週は雨が毎日のように降っていましたが、
合羽を着用して作業を行いました。
J12トレンチの壁削り・面整理の様子です。
この日は、とても蒸し暑い作業日となりました。
作野遺跡第3次調査が始まりました。昨年度の調査区から南西側の市道部分を調査しています。
写真は、調査区の表土(現耕作土)を除去し、遺構を検出した状況です。
写真手前の人が立っている黒い部分が縄文時代の谷跡になります。
谷跡からは、多量の縄文土器や石器、石刀などが出土します。
写真は、谷の深さや層位、遺物量を把握するためのトレンチ(試掘溝)を掘り下げています。
写真手前左角にみえる赤いものがほぼ1個体になる縄文土器です。
谷跡から出土した石刀(せきとう)の柄(つか)の部分です。
石刀は、女性を表す土偶に対し、男性を表現し、お祭りに用いられた道具ともいわれ、
谷跡からは他にも1点出土しています。
7月から新しい作業員の皆さんが、沼田2遺跡の調査に加わりました。即戦力です。
表土除去が終わった後の面整理です。
これから、遺構や遺物を少しずつ検出していきます。
面整理によって、遺物が何点か出土しました。
トータルステーション(測量機器)で位置を記録し、取り上げます。
トレンチ内に溜まった水を、水中ポンプを使って排水している様子です。
トレンチの記録を今週ですべて終わらせ、沼田1遺跡は一旦調査終了となります。
これからは、沼田2遺跡の調査に集中することになります。
この日は天気がよく真夏のような日差しの中作業を行いました。
このような日は水分補給が欠かせません。
重機で表土を取り除く準備をしています。
スコップを使い設定した調査区の周辺に溝を掘っています
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research