J3トレンチの遺構掘り下げの様子です。
今週から、この高瀬山にも蝉の鳴く音が聞こえるように
なりました。そろそろ夏本番を物語るような日和となりました。
J13トレンチから検出された遺構です(SP580)。
壁面から写真のような形で石器が確認されました。
先週までで、拡張する調査区が決定しました。
沼田2遺跡では、その調査区に溝掘りをして、
重機で掘るための基準の線をつくりました。
いよいよ重機が入り、表土はぎの作業が始まりました。
沼田1遺跡では、さらに遺構を確認するため、トレンチを増やしました。
写真では、掘る範囲を検討し、縄張りをしています。
新たに掘ったトレンチの床面を整理しています。
今週は、北原4遺跡の時代を判断するため、
トレンチ内の遺構などを半分掘り下げ、出土遺物を調べました。
中央部のトレンチからは、黒い堆積土がリング状にめぐる
倒木痕(木が風などで横転した跡)が発見され、
縄文土器片が出土しました。
写真の移植ベラの先端にあるのが、
倒木痕から出土した縄文土器片です。
週末の最後には、休憩用のテントをたたみます。
雨降りの続いた今週、右端の調査員が、
来週の晴天を願って、空を見上げています。
今週の北原2遺跡のトレンチ。
梅雨の長雨と谷地形のため、一晩で雨水や湧水がトレンチに溜まり、
今週はほぼ毎日、排水作業に追われました。
北原2遺跡。谷に設定したトレンチ内から見つかった
円形の遺構状のものを掘って、遺物が出土しないか確認しました。
地盤が低いため、水が湧き出してきて、水をかき出しながら掘り下げました。
先週の調査で見つかった縞状の黄色砂に切られる遺構状のものを半分掘り下げました。
精査の結果、縞状の黄色砂は、谷の泥炭層中に噴出した噴砂の可能性や、
泥炭層中に流れ込んだ地山流土の可能性などが考えられました
新たに手掘りでトレンチの掘り下げを行っています。
最近暑くなってきたので、こまめに水分をとりつつ作業を行っています。
7月1日から新たに就労される作業員の皆さんへの
オリエンテーションを行っています。
新たに掘り下げたトレンチの面整理作業を行っています。
トレンチの端を掘り下げて、どのような遺構があるかの確認をしました。
いよいよ本調査が始まります。
重機で表土をはぐ範囲を設定しました。
住居跡と思われる遺構から須恵器の坏の底部が見つかりました。
表土除去が終わったところから遺構検出を始めました。
溝や土坑などが見つかっています。
見つかった遺構は石灰でマーキングして、重複関係を確認しながら台帳に登録していきます。
調査区の様子です。
重機による表土除去、遺構検出、遺構登録を並行して進めていきます。
調査区の堆積状況について、中判カメラで記録撮影を行いました。
茶色の小さい点のようなものは、古代の土器です。
土器は、最近の耕作土から出土しています。
レベル(高さを測る機器)を用いて、断面図を描くための基準線となる、
水糸(みずいと)を張る作業をしています。
水糸の両端を、同じ高さに設定しなくてはなりません。
平板を使って、調査区の測量をしました。
測るひとと記録するひと、3人のチームワークが、
この作業を進めていく上での重要なポイントです。
今週は雨に悩まされた一週間でした。
水没した調査区をポンプで排水中に、
周辺の環境整備(草刈り)を行っているところです。
機材庫やトイレも床下浸水。
発電機もポンプもフル稼働で排水にあたります。
ポンプによる排水がある程度終わると、手作業で排水します。
田向遺跡は立地と土質の関係で水はけが悪いうえ、
降雨とそれにともなう排水作業のため、
今週は思うように調査が進みませんでした。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research