「2012(H24)年度」カテゴリーアーカイブ

蝉田遺跡(10月1日~5日)


SG6河川跡を引き続き、調査しています。
今週も、土器や木製品が見つかっています。
遺物がどのように出土したのか、図面や写真などで記録する作業も並行して進めています。


SG6河川跡から見つかった木製のさじです。
写真ではわかりづらいですが、(先端が)僅かへこみがあります


SG6河川跡から見つかった鳥形木製品です。
名前の通り、鳥(側面から見た姿)の形を表したものです(左側が頭、右側が尾)。


掘立柱(ほったてはしら)建物跡と考えられるピットの配置が確認されました。
直径60~70cmのピット(穴)が約1.8mの間隔で並んでいます。
これから掘り下げて、深さや堆積した土などを観察していきます。


馳上遺跡4・5次・西谷地b遺跡3次(10月1日~5日)


今週は、これまでの県B・C区に加え、D区の調査も開始しました。
D区も、A・B区同様に南北に細長い調査区となっています。


D区の全景写真撮影後、検出された河川跡の掘り下げを行いました。
河川跡からの遺物の出土はまだ少数ですが、調査の進展に期待が持たれます。


八反遺跡2次(10月1日~5日)


竪穴建物の調査を続けています。
複数の建物が重なり合っているため慎重に掘り進めます。


竪穴建物を掘り下げた様子です。
柱穴や周溝(しゅうこう)と考えられる穴が見つかりました。


古墳時代の土器がまとまって出土しました。
胴部が丸い壺形の土器など出土しています。


馳上遺跡4・5次・西谷地b遺跡3次(9月24日~28日)


県C区から、竪穴住居が検出され、その状況の写真撮影を行いました。
調査区の外にも範囲が広がる、完全な姿で検出することはできませんが、
カマドや煙道が確認でき、土器も集中して出土しています。
今後は、さらに掘り下げを進め、土器の形態等をもとに、住居の年代や性格を推測していきます。


秋空の下、先週に引き続き、川跡の掘り下げを進めました。
川跡は、調査期間の制約上、調査区内のすべての場所を掘り下げることは難しいため、
調査区内の複数の場所にトレンチを設定し、断面の撮影や図化を進めていきます。


蝉田遺跡(9月24日~28日)


SG6河川跡の掘り下げを続けています。
土の違いを確認しながら慎重に掘り下げます。
水が湧き出す砂層になると、比較的壊れていない土器が見つかるようです。


SK34土坑の精査をしています。
十字状に土層確認ベルトを残したところ、中央付近に土器がみつかりました。
どのように土や土器が埋まったのか観察しています。


SK34土坑を上から撮影しました。
直径約70cmの範囲に須恵器甕の破片が集中しています。
意図的に埋められていることが考えられます


八反遺跡2次(9月24日~28日)


縄文の遺物が出ている地点の面整理を行いました。
土の色の違いが見えにくい部分もあるので、両刃鎌で丁寧に削ります。


面整理を終え、遺構を検出した状況です。
土坑跡などが見られました。


遺物としては石器が多く見つかっています。
写真は石匙(いしさじ)です。


石器がまとまって見つかった地点もありました。