「2012(H24)年度」カテゴリーアーカイブ

蔵増宮田遺跡(9月24日~28日)


26日に、天童市の蔵増小学校の皆さんが遺跡見学に来てくれました。
とても熱心に説明を聞いてくれました。


今週から土器集中区の本格的な作業に取り掛かりました。


遺物を取り上げる前に、全景写真を撮影しました。
これから記録作業を行いながら、順次取り上げていく予定です。


山形城三の丸跡11次(9月24日~28日)


B-3区は、遺構の掘り下げがほぼ終わりました。
石組の炉の跡(写真中央左)や、
陶磁器の破片と炭が多く出土した土坑(大きな穴)などが見つかりました。


東隣のB-2区では、2基見つかった井戸跡の精査が進んでいます。
その1つでは、地表から約2mの深い場所でほぼ完全な形の陶磁器が出土しました。
薄緑色の釉薬がかけられた瀬戸焼の皿のようです。


同じ井戸跡からは、古銭も出土しました。
上の部分が欠けていますが、「永楽通宝」であることがはっきりわかります。


馳上遺跡4・5次・西谷地b遺跡3次(9月18日~21日)


今週は、川跡の掘り下げ中心に調査を進めました。
川跡からは、多くの土器片が出土しています。


また、B区から、東西方向に延びる中世の溝跡が検出されました。
一昨年の西谷地b遺跡第2次調査においても、中世の溝跡が検出されていることから、
その関連性が考えられます。


その溝跡から出土した“下駄”です。
出土した時点で半分程度が欠けている状態でしたが、“下駄”の“台”と“歯”が残っています。


蝉田遺跡(9月18日~21日)


SG6河川跡の掘り下げを行っています。
土を運搬する道を確保しながら、掘り下げを進めています。


SG6を一部、底まで掘り下げました。
底からは、ほぼ完形の土器や木製品が多数見つかっています。


SG6河川跡で見つかった木製の鍬(くわ)です。
ほぼ完形の状態で、縦30cm、横17cm、厚さ4cmです。
柄(え)を差し込む穴もしっかり残っています。


蔵増宮田遺跡(9月18日~21日)


説明会に向けての準備を中心に、作業を行いました。
連日雨が降っていたことから、テントの設営等以外にも、
調査区のぬかるみ除去や、遺構内の排水作業に追われました。


22日(土)秋分の日に、蔵増宮田遺跡の現地調査説明会を無事行うことができました。
心配された天候にも恵まれ、暑い中、多くの方に来ていただきました。


八反遺跡2次(9月18日~21日)

先週調査を進めた溝の断面の様子です。
上幅約2m、深さは約1.2mの台形状に掘られていました。
12~13世紀の遺物が出土しています。


今週は天候に泣かされた週でした。
雨で遺構の掘り下げができない日に、縄文時代の遺物が出る地点の掘り下げを行ないました。


縄文時代の石箆(いしべら)という石器が出土しました。
他にも石錘(石のおもり)等が出土しています。