朝の沼田2遺跡です。
掘り下げた遺構を縁取るように霜が降りています。
寒さが厳しくなり、発掘調査も最終週になります。
もうひと頑張りです。
記録作業も大詰めを迎えました。
記録が抜けている所がないか、再確認しながら仕上げていきます。
半年間お世話になった調査事務所ともいよいよお別れです。
道具洗いや手作りした踏み台の解体など、片付け作業に入りました。
沼田2遺跡と八合田遺跡の説明会を、作業員に行いました。
長期間の発掘調査にご協力いただきありがとうございました。
無事発掘調査終了です。
発掘調査終了まで残り1週間あまりになりました。
河川跡の完掘をめざし、遺構の精査を続けます。
拡張した北東部から出土した大量の土器の破片は、
出土位置はもちろん、形状や向きなど出土した状態を正確に記録します。
拡張区北東部Eトレンチの壁際から出土した須恵器の甕(かめ)は、
首の部分もよく残っていました。
土器が集中して出土した場所のすぐ隣の河川跡からも
土器の破片がたくさん出土しました。
これは、ほぼ完形の須恵器の杯(つき)です。
土器が集中して出土した拡張区では、
精査・記録・遺物の取り上げといった作業を、
それぞれのチームが連携をとりながら、効率よく進めます。
調査もいよいよ最終段階になりました。
26日(金)には、専門業者に委託して
ラジコンヘリを使った空中写真を撮影しました。
調査員もモニターを見ながら、指示を出しています。
11月21日(日)に発掘調査説明会を行いました。
天気にも恵まれ、100名を超す方々に来ていただきました。
写真は掘立柱建物跡の説明をしているところです。
斜面の住居跡から土師器や須恵器が出土しました。
完全な形の須恵器も見つかっています。
ラジコンヘリを使っての空中写真撮影を行いました。
いよいよ発掘調査も残すところ二日となりました。
寒くなりましたが、がんばっています!
調査区を南側上空から見た様子です。
水田からつながる低地に溝跡が多く掘られていることがわかります。
空中撮影終了後、竪穴住居跡の貼り床を掘り下げました。
記録作業も大詰めです。測量機器がフル稼働です。
調査区壁面の土層の堆積状況を記録するため、
何層に重なっているか、土層の状態を見ながら層を分けました。
そして、分けた土層を実測し、図面を作成していきます。
土層の堆積状況を記録した図面を作成したら、
今度は調査員が各層の土の色調や質感を調べます。
そして、各層の土の特徴を記録していきます。
ラジコンヘリコプターで調査区全体の空中撮影をします。
上空から見た八合田遺跡です。
すっきりとした青空のもと、最後の遺跡全景写真撮影に向けて掃除をしました。
雨などで汚れた土をジョレンを使ってきれいにしていきます。
ラジコンヘリによる空中撮影を行いました。
作業員の皆さんも興味深々の様子で、
作業しているヘリをみんなで見上げています。
タワーを建てて調査区の全景写真撮影を行いました。
濃い霧の中での撮影でしたが、黒色土が広がる調査区に
掘り下げた遺構が黄色に浮かび上がり、
これまでの作業が思い出されました。
11月20日(土)には発掘調査説明会を行いました。
多くの皆さんが参加して下さり、出土した遺物や調査区を見ていただきました。
今週も、主に河川跡の掘り下げ作業を行いました。
河川跡の下層からは縄文土器が出土しました。
しかし、摩耗状態などから、ここで廃棄されたものではなく、
上流から流れてきたもののようです。
河川跡の上層からは平安時代の遺物が出土します。
そばにある竪穴住居跡の住人が廃棄したものでしょうか。
トータルステーション(測量機器)を使って、
遺物の出土地点を記録していきます。
11月21日(日)は発掘調査説明会でした。
109人もの方々にご来跡いただきました。
大勢の方々に発掘調査の成果を披露でき、
心より御礼申し上げます。
霧の朝です。
幻想的な雰囲気ですが、測量機器を使うには少し苦労しました。
複数の住居跡が重複しています。
平面では新旧関係が大変わかりにくく、
断面を確認しながら掘り下げています。
写真の土坑のなかには、火山灰がこんなに分厚く積っていました。
溝跡を掘り上げた様子です。
溝跡が屈曲した部分を一段深く掘り下げ、
水場として利用していたと考えられます。
ここから大量の遺物が出土しました。
平安時代の竪穴住居跡です。
周囲に溝跡が巡ります。
写真奥にはカマド跡が見つかりました。
この時期、午前中は霧が立ち込める日が多くなります。
霧の中で遺構の標高を測る作業をしています。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research