竪穴住居跡を掘り下げたところ、火山灰が堆積する土坑が重なっていました。
火山灰は溝跡から見つかったものと同じで、平安時代に降った火山灰と考えられます。
13日、村山市文化財保護審議委員の方々に発掘調査の様子を見ていただきました。
14日には相馬教育長(センター理事長)が視察に訪れました。
先週に引き続き、地表面をきれいに削って平坦にしています。
少しずつ削ることを何度も繰り返して、丁寧に作業を進めています。
調査区の壁面で土層の断面を調べています。
土の堆積状況をよく観察し、土層ごとに分けて線を引きます。
土器片が出土しました。
10月4日から、村山市土生田地区にある森の原遺跡の発掘調査が始まりました。
写真は、調査範囲の設定を行うため、基準となる杭の位置を確認しているところです。
発掘調査開始が急に決まったこともあり、
まだ調査事務所や器材庫が完成していません。
そのため、昼食は外でブルーシートを広げてとっています。
ピクニックのような気分です。
重機を使って表土を除去しているところです。
限られた期間の中で、今後どのような遺構や遺物が検出されるか楽しみです。
今週は北側で検出された溝跡の精査作業を行いました。
土層を観察するために部分的に掘り下げていきます。
溝跡からは縄文土器等の遺物が出土しました。
記録を取るために遺物を残しながら掘っていきます。
調査区からは葉山が一望できます。
葉山に見守られながら、調査もいよいよ終盤に差し掛かってきました。
今週から北原4遺跡に戻り、遺構の精査を再開しました。
土の堆積を記録しています。
記録後、この遺構を完掘します。
今週も北原2遺跡の南端部のトレンチ調査を行いました。
このトレンチ調査によって、北原2遺跡南端部の遺構・遺物が広がる範囲を確認しました。
Bトレンチで出土した多くの植物遺存体(流木)について、
それぞれの樹種を調べるために、一部分を切り、サンプリングを行いました。
調査区南側の河川跡の一部分を掘り下げました。
河川跡の堆積層を検討したところ、河川が埋没し湿地帯になったときに、
灰白色火山灰が降り積もったことが判りました。
Bトレンチでは、植物遺存体のサンプリングを行ったのちに、
さらに掘り下げを行いました。
Bトレンチの河川跡岸部付近では、縄文時代中期の土器が出土しました。
土器は上流部から流されてきたと考えられますが、
おそらく、縄文時代の生活の痕跡が、この河川跡の近くにあったと思われます。
Cトレンチの堆積層を調べるために、壁沿いを深く掘り下げました。
河川跡の下には、より古い時代の、植物遺存体を多く含む黒褐色粘土層が現れました。
河川が流れる以前には、湿地帯があったと考えられます。
今週は、A区の遺構検出が終わり、写真撮影を行いました。
A区では、建物の柱跡や、竪穴住居跡などが見つかっています。
B区では、遺構の掘り下げも始まりました。
今後、遺構の記録・調査を進めていきます。
火山灰が堆積している溝跡を最下層まで掘り下げました。
大小の石とともに多くの土器が出土しています。
上の写真の拡大写真です。
完形に近い須恵器が多く出土しました。
現在の調査区の南側に調査区を拡張しました。
溝跡が見つかっています。
表土が除去された地表面を、きれいに削っていきます。
遺構を見つけやすくするためです。
石製の鏃(やじり)が出土しました。
調査区の北東部では重機が、高速道路建設のための盛土をしています。
高速道路は八合田遺跡を通って、この盛土へとつながっていきます。
高速道路が建設される前に遺跡の記録を残すべく、慎重な調査をしています。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research