先週調査を進めた溝の断面の様子です。
上幅約2m、深さは約1.2mの台形状に掘られていました。
12~13世紀の遺物が出土しています。
今週は天候に泣かされた週でした。
雨で遺構の掘り下げができない日に、縄文時代の遺物が出る地点の掘り下げを行ないました。
縄文時代の石箆(いしべら)という石器が出土しました。
他にも石錘(石のおもり)等が出土しています。
大きな土坑を半分だけ掘って、埋まり方を観察しました。
遺物は出土せず、詳細は不明です。
調査終了までもうすぐです。
天気が崩れましたが、遺構の完掘を進めました。
新たにA区の調査に入っています。A-1区の状況です。
表土を削って遺構検出を行っています。
A-2区の状況です。
壁を削って調査区を整備していきます。
A-1区全景、遺構検出状況です。
石組などが出ています。
森の原遺跡第3次調査の成果を、一般の方がたにお伝えするために、
現地で調査説明会を行いました。
遺跡に興味を持った地元の方などが、説明会に来てくださいました。
2区の南側の遺物集中部付近で、さらに遺物が出てこないか確かめるために、
周囲をさらに5cm程度掘り下げました。
その結果、十数点の石器や土器片が出土しました。
最終日は、器材をトラックへ積み込み、センターへと運びました。
森の原遺跡の第3次発掘調査も、今週で終了になりました。
期間中、ずっと暑い中での調査でしたが、無事に調査を終えることができました。
これからは、センター内で調査成果を整理する作業に移ります。
出土した石器です。
石刃の出土が続いています。
大きな石も出土しました。
石斧と考えられます。
南斜面の遺物出土状況です。
石器が出土したところを残して掘り下げていますのでこのような光景になります。
SG6河川跡を掘り下げています。
約1.5m掘り下げていますが、底はまだ確認できません。とても深そうです。
大きな土坑(SK11)の精査も行っています。
白い火山灰や炭、また、平安時代の土器も見つかっています。
SK11から出土した赤焼土器壺の破片(体部)資料です。
斜め上から穴(直径約5mm)があけられています。
この穴は何のためにあけられたのでしょうか?
こちらも赤焼土器壺の破片(底部)資料で、上で紹介した資料と接合関係にあります。
写真ではわかりづらいですが、高台(脚)と、串のようなもので線描きされたような痕跡も確認できます。
A区南北にのびる溝跡の精査を引き続き行っています。
先週と比べると、だいぶ深くなってきました。
溝跡から、台形状の紡錘車が出土しました。
石ではなく、土を焼いて作られているようです。
ひとたび強い雨が降ると、あっという間に溝跡に水がたまってしまいます。
バケツリレーで水を出しています。
柱穴状の遺構を掘っています。
掘立柱建物跡の可能性などについても検討しています。
広く深い河跡(SG02)の調査も終盤に差し掛かってきました。
下層から出土した木製品の全景撮影の準備をはじめます。
写真は南側から集中して出土した木材を清掃しているところです。
河跡(SG02)下層の全景です。
大木にせき止められた木製品や流木が、重なりあうように出土していることがわかります。
B-2区では、大きな井戸跡が見つかりました。
B-3区の遺構からは、さざえのような巻貝が出土しました。
B-3区のの北側に石組の丸い遺構が見つかりました。
炉の跡のようです。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research