「村山地方」カテゴリーアーカイブ

八反遺跡2次(9月18日~21日)

先週調査を進めた溝の断面の様子です。
上幅約2m、深さは約1.2mの台形状に掘られていました。
12~13世紀の遺物が出土しています。


今週は天候に泣かされた週でした。
雨で遺構の掘り下げができない日に、縄文時代の遺物が出る地点の掘り下げを行ないました。


縄文時代の石箆(いしべら)という石器が出土しました。
他にも石錘(石のおもり)等が出土しています。


森の原遺跡3次(9月10日~14日)


森の原遺跡第3次調査の成果を、一般の方がたにお伝えするために、
現地で調査説明会を行いました。
遺跡に興味を持った地元の方などが、説明会に来てくださいました。


2区の南側の遺物集中部付近で、さらに遺物が出てこないか確かめるために、
周囲をさらに5cm程度掘り下げました。
その結果、十数点の石器や土器片が出土しました。


最終日は、器材をトラックへ積み込み、センターへと運びました。
森の原遺跡の第3次発掘調査も、今週で終了になりました。


期間中、ずっと暑い中での調査でしたが、無事に調査を終えることができました。
これからは、センター内で調査成果を整理する作業に移ります。


蝉田遺跡(9月10日~14日)


SG6河川跡を掘り下げています。
約1.5m掘り下げていますが、底はまだ確認できません。とても深そうです。


大きな土坑(SK11)の精査も行っています。
白い火山灰や炭、また、平安時代の土器も見つかっています。


SK11から出土した赤焼土器壺の破片(体部)資料です。
斜め上から穴(直径約5mm)があけられています。
この穴は何のためにあけられたのでしょうか?


こちらも赤焼土器壺の破片(底部)資料で、上で紹介した資料と接合関係にあります。
写真ではわかりづらいですが、高台(脚)と、串のようなもので線描きされたような痕跡も確認できます。


八反遺跡2次(9月10日~14日)


A区南北にのびる溝跡の精査を引き続き行っています。
先週と比べると、だいぶ深くなってきました。


溝跡から、台形状の紡錘車が出土しました。
石ではなく、土を焼いて作られているようです。


ひとたび強い雨が降ると、あっという間に溝跡に水がたまってしまいます。
バケツリレーで水を出しています。


蔵増宮田遺跡(9月10日~14日)


広く深い河跡(SG02)の調査も終盤に差し掛かってきました。
下層から出土した木製品の全景撮影の準備をはじめます。
写真は南側から集中して出土した木材を清掃しているところです。


河跡(SG02)下層の全景です。
大木にせき止められた木製品や流木が、重なりあうように出土していることがわかります。