直径2mを超える大型の土坑(SK115)です。
遺構の周縁部に、火山灰と考えられる白い土が廻っているのがみられます。
SK116土坑を半分掘ると、全体の形がわかる土師器の坏(つき)がみつかりました。
土師器は、素焼きで赤い色に焼きあがるのが特徴です。
直径2mを超える大型の土坑(SK115)です。
遺構の周縁部に、火山灰と考えられる白い土が廻っているのがみられます。
SK116土坑を半分掘ると、全体の形がわかる土師器の坏(つき)がみつかりました。
土師器は、素焼きで赤い色に焼きあがるのが特徴です。
農道下の部分の調査区を2面目に向けて重機で掘り下げます。
溝や柱穴など約100基の遺構が見つかりました。
現在調査中のエリアでは井戸が数多く見つかっています。
人の背丈ほどの深さのものあります。
井戸が埋まった様子を確認しました。
上部の黄色っぽい部分は砂が堆積していました。この地が洪水に襲われた際に堆積した可能性があります。
上の井戸から出土したかわらけ(素焼きの小皿)です。直径7cmほどの小型品で、ロクロを使って作られていました。
砂の層の下から出土していることから、洪水の時期を検討する上で重要な遺物になりそうです。
調査区を東西に切る溝を掘り進めています。
お盆の長期休暇に向けてブルーシートで養生を行いました。
発掘道具も綺麗に洗って機材庫に戻します。
今週も遺構精査を進めています。
じっくり土を観察し慎重に掘り下げていきます。
先週紹介したSK111土坑の掘り下げを進め、木製品の全体を確認することがでいました。
長方形の穴が1つ開いているようです。
何に使用されたものなのでしょうか?
直径1m程の土坑に大きな石がたくさん投げ込まれていました。
右下の石は長方形に加工されているように見えます。
石を取り上げてみると、中世の供養塔である板碑(いたび)の破片が多数含まれていました。
少なくとも5個体の板碑が捨てられていたようです。
別の溝跡から出土した板碑です。
二条の線刻が確認できます。
G-1区のほぼ中央にある竪穴住居跡の北東部からは
土師器・須恵器などの遺物が集中して出土しています。
周りには焼土(しょうど=赤く焼けた土)も確認できます。
同じ竪穴住居跡の中にある土坑(どこう=穴)からは、
須恵器の蓋(ふた)などの遺物も出土しています。
おおよそ8世紀(奈良時代)あたりのものと思われます。
G-1区北東部の土坑(どこう=穴)からは、ほぼ完全な形に近い小型の甕(かめ)など、
大量の遺物が出土しました。
この1週間は遺物の「出土ラッシュ」でした!
本格的な遺構精査に入りました。
大きな溝跡は各所にベルトを設置し、土がどのように堆積しているのかを記録します。
井戸跡と思われる大きな遺構も掘り進めています。
まだ終わっていない遺構の測量を行い、
無事遺構測量を終えることができました。
道出遺跡1次・2次調査も今週で終了となりました。
洗浄し、まとめた器材を搬出しています。
今年度発掘調査にたずさわった作業員、関係者の皆さま、
ご協力ありがとうございました。
Gー1区の状況です。
硯など様々な遺物が出土しています。
井戸跡の状況です。
ここまで掘り下がりました。
竪穴住居跡の調査の様子です。
十文字にセクションベルト(土層観察用の畦)を残して掘っていきます。