
今週も暑い日が続いています。
遺跡のすぐそばでは高速道路の工事が進められています。

大型の竪穴住居跡です。
長さ9m、幅7.3mの長方形です。

住居跡のカマド付近からは、
主に土師器がまとまって出土しています。

調査区東側の住居跡(ST102)の掘り下げ作業の様子です。
土の層を観察するベルトを設定して、住居の埋まり方を探りながら掘り下げます。

検出した面から40cm下で、住居の床が確認されました。
床の上には、住居の部材と思われる木製品が出土しました。

床の上面では、坏(土師器)や甕の破片が出土しました。
これらの遺物は、住居が埋まった時期を調べるための重要な資料になります。

J15トレンチの旧石器出土地点の様子です。
記録作業のためにクリーニングを行っています。
まだまだ、掘り下げる必要があるようです。

調査区東端に位置するK区の面整理が終了しました。
この後、山形大学山野井名誉教授による説明会が行われました。

6月1日からの調査も8月6日をもって終了しました。
今回の調査に参加していただいた作業員の皆さんです。
猛暑で大変でしたが、約2ヶ月と短い調査を無事に終えることができました。
本当にありがとうございました。

今週から谷跡の本格的調査に入りました。
谷の堆積土(上・中・下・最下層)ごとに調査を行っています。
下層の状況で、作業員の間にある赤いものが縄文土器です。

谷の下層からは、土冠(どかん)も出土しました。
土冠は、冠型をした土製品のことで、本来は石製(石冠:せっかん)が一般的で、模倣品と考えられます。
形状や民族例などから土冠や石冠と呼ばれていますが、他県では人体表現を刻む事例から、
棒状の突起が男性、扁平な部分が女性を表し、お祭りに使われた道具ともいわれています。

8月1日の日曜日に調査説明会を開催しました。
暑い中、市民の方が約90名も見学に来られました。
発掘した遺跡や遺物展示を通して、地元の歴史にふれられていきました。

拡張区の壁際をきれいにして、断面が見えるようにしてもらいました。
かなりの広さがあります。

今週から、遺構確認の作業に入ります。
まず、調査員が注意事項を説明し、それから仕事に取り掛かります。

土色が変化した部分を1cm~2cm掘り下げて、遺構を確認していきます。
その時に遺物が出土することもあります。

今週も遺構を探す作業が続いています。
月曜日から連日強い日差しを浴びながら作業を進めています。

今週新たに調査区西側でトレンチ調査を行いました。
いくつかの遺構・遺物が発見されたため、さらに拡張することになりました。

いよいよ重機を使って、調査区の表土除去が始まりました。
作業員の皆さんも、張りきって面整理作業に取り組みます!

調査区の河川跡から、さっそく須恵器の破片が出土しました。
これからの調査に期待が高まります。

調査区の外周を線掘りした際に数点の土器片が出土したので、
その周辺に手掘りしたトレンチ(T23)の調査も並行して進めます。
移植コテを使って、慎重に掘り進めます。

新しいトレンチ(T23)からは、土器や石器の破片がまとまって出土しました。

先週に引き続き、面整理を行いました。
今週は東熊野苗畑遺跡の頼もしいみなさんにお手伝いにきていただきました。

土の運搬にキャリアダンプを使い始めました。
一度に一輪車の何倍もの土を運べ、効率があがりました。

斜面部分の調査区の遺構検出を行ないました。
長さ6mほどの長方形の遺構が重なりあって見つかりました。平安時代の遺物が出土しています。

遺構検出が終わった調査区には4mごとに釘を打ち、測量や遺物取り上げの基準とします。

釘にはその場所を示す記号を書き込みます。
この10桁の記号から、山形県内でのこの点の位置を知ることができます。

戦後に作られたと思われる遺構を掘り下げ、
中の状況をくわしく調べています。

掘られた時期は特定できていませんが、3m×2m程度の大きな竪穴を掘り下げています。
竪穴の埋土は、固くなっており、踏み固められていました。

調査区で見つかった2つ目の井戸跡です。
深さは1.5mほどありました。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research