「発掘調査速報」カテゴリーアーカイブ

山形城三の丸跡(6次)(7月27日~7月31日)

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やっと堀の底まで掘ることができました。地表面から5m以上の深さがあります。残念ながら、次の日雨のため南壁(写真左側)が崩れてしまいました。

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5月11日から始まった発掘調査も7月30日で終了です。無事に調査の目的である三の丸を囲む堀跡を確定し、掘ることができました。深くて狭い作業環境の中、黙々と働いてくださった作業員の方々に感謝申し上げます。ちなみに写真は堀の中で撮りました。

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調査区の埋め戻しをしています。これまでのいろいろな苦労を考えると、ちょっとさびしい気持ちになります。


作野遺跡(7月27日~7月31日)

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いよいよ今週で発掘調査も終わりになります。遺跡の全体像を見るため、ラジコンヘリでの空撮を行いました。

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完掘写真を撮影するために、遺跡全体の掃除をしています。

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6月29日作野遺跡の調査が無事終了しました。雨や暑い中での作業、本当にお疲れ様でした。ご協力をいただいた皆様、どうもありがとうございました。


鎌倉上遺跡(7月27日~7月31日)

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表土除去の後に行なう「面整理」の工程です。便利鍬を使って、地面を平らに薄く削り、建物の柱穴など当時の生活の痕跡を探っていきます。

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調査区の壁面を鎌を使ってきれいに削ります。これを「鎌かけ」といって、土の堆積状況を確認する時や断面図の作成のため欠かせない作業です。


馳上遺跡(7月27日~7月31日)

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重機による作業がようやく終わりました。

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7区の平面図を作成しました。

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9区で見つかった河川跡を掘り下げていきます。この河川跡は、隣接する8区・10区でも見つかっており、大変大きな河川であったと思われます。

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河川跡から見つかった土器です。

<西谷地地区>
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検出した遺構には、1つ1つ名前と数字を付けていきます。写真は柱穴で、「SP15」という遺構番号になりました。

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溝断面の土層状況を写真撮影しています。発掘調査では記録のため、今でもデジタルカメラは使わずにフィルムカメラを用いて撮影します。

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調査区が市道の両脇にあるため、そこを通行する自動車や歩行者等の安全のため、「保安灯」を設置しました。これで、夜間でも安全に通行できます。


作野遺跡(7月21日~7月24日)

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7月26日(日)の午後2時より現地で遺跡調査の説明会を行いました。遺跡の概要などをパネルで説明し、その後、調査区に移り遺構と出土遺物の説明を行いました。

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調査区内の貯蔵穴群や竪穴住居を見て頂き、時期や特徴などを説明しました。参加者は地元の方をはじめ83名に来て頂きました。

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出土品の説明です。写真手前の土器は、縄文時代晩期後葉(大洞A式期)の土器と共に出土した注口土器で、肩に波状の粘土紐を貼り付けた精巧なもので、県内には類例のない貴重な資料です。