「発掘調査速報」カテゴリーアーカイブ

堤屋敷遺跡第2次(8月20日~8月24日)

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溝跡(SD116)の底面から木製品が出土しました。柄杓(ひしゃく)の水などを汲む器の部分だと思われます。

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3区の南側に位置する溝状遺構です。掘り下げ段階なので深さは不明ですが、堀跡の可能性があります。内耳土鍋の破片がまとまって出土しています。

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堀跡周辺からは、火を受けた石組みと貼床が検出されました。土の堆積から堀跡よりも新しい遺構で、かまど跡の可能性があります。


矢馳A遺跡第4次(8月20日~8月24日)

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古墳時代の川跡(SG1048)掘ったところ、北側に遺物が集中して出土しました。川の流れによって、遺物が溜まりやすい場所だったことが考えられます。

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川跡(SG1048)から出土した土師器の甕です。

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先週から調査を行っている井戸跡を掘り終えました。冷たい水が今も沸いてきます。


興屋川原遺跡第4次(8月6日~8月10日)

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A区平安時代の掘立柱建物跡です。確認できた柱跡6つのうち、5つに柱が残っていました。建物は調査区の外に広がっていますので、正確な規模はわかりません。

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C区古墳時代の竪穴住居跡が壁面にかかっているため、拡張して広がりを確認しました。その結果、一昨年の調査で確認した、竪穴住居跡の可能性がある遺構と同一であることが判明しました。

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お盆休みに入るため、調査区出入口にロープを張りました。


上の寺遺跡(8月6日~8月10日)

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C区の調査に入りました。斜面の段々の年代や構築方法を調べるために、杉の木の間をぬって6本のトレンチを入れました。
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段差は高いところでは人の背丈ほどもあります。土の運搬に一苦労です。

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先週出土した青磁碗です(左)。内面にはスタンプで花の模様が施されています。
写真右は同じ時期の青磁碗の参考品です。このような形であったと考えられます。