3区で検出した竪穴住居と考えられる遺構の掘り下げを開始しました。出土した遺物から平安時代の遺構であることが分かりました。
2区では大型の土坑を完掘しました。近世に埋められたと考えられます。2区は近世と奈良・平安時代の遺構が重なり合っています。どちらの時代においても利用しやすい場所であったといえます。
3区で検出した竪穴住居と考えられる遺構の掘り下げを開始しました。出土した遺物から平安時代の遺構であることが分かりました。
2区では大型の土坑を完掘しました。近世に埋められたと考えられます。2区は近世と奈良・平安時代の遺構が重なり合っています。どちらの時代においても利用しやすい場所であったといえます。
先週よりC区の北側の表土掘削が始まりました。
バックホーによるC区北側の表土掘削の合間、旧石器出土予想範囲について鎌で少しずつ削りながら、ローム層の掘り下げを行いました。
ローム層からは、いまのところ10数点の石器が出土しました。
C区北側のバックホーで表土を除去した範囲に残る杉などの切り株を,、遺構確認面が乱れないように人力で取り除きました。
先週紹介した2区の南側調査区にある焼土範囲のすぐ傍から、奈良・平安時代の土師器の甕が潰された状態で見つかりました。こちらの方が時期的に少し新しい様相を持っています。
遺物は必要な記録を取った後、慎重に取り上げられました。
こちらは3区の様子です。柱穴や土坑が見つかっています。順調に遺構の調査が進んでいます。
C区北側の表土掘削のあいだ、C区東側の旧石器が出土すると予想される範囲について、人力で掘り下げました。こちらは、鎌を使い地層を薄く削りながら、注意深く掘り下げていきました。
クロボク土の下にある茶色の粘土状の地層である、火山灰が降り積もってできた「ローム層」から、珪質頁岩という石を打ち割ったときに生じる石片(剥片)が出土しました。ローム層から出土した石器は、1万年よりもずっと古い「旧石器時代」のヒトびとが残していったものと考えられます。
県内の各市町村で行っている巡回展。第2回目は新庄市です。
新庄市民プラザ1階 市民ロビーにて、
企画展『発掘された新庄市の遺跡』を開催しています。
これまで発掘調査が行われた新庄市の遺跡、5遺跡の遺物を
一挙公開です。縄文時代早期から後期までの縄文土器や、
最上地方では珍しい古代の遺物など。
ぜひこの機会に新庄市の歴史に触れてください。
[展示期間]
令和3年9月23日(木)~10月3日(日)
[展示場所]
新庄市民プラザ 1階 市民ロビー
[開館時間]
9:00~22:00 ※火曜日休館
[ギャラリートーク]
令和3年9月25日(土)14:00~ 予約不要
リーフレット(PDF)
なお展示・ギャラリートークへお越しの際は
新型コロナウィルス感染対策にご協力をお願いします。
令和3年度 山形県埋蔵文化財センター普及啓発事業
『遺跡体感ツーリズムinたかはた』が開催されます。
様々な史跡が残る高畠町安久津地区を歩いて巡ります。
遺跡の解説や資料館の見学も行います。
みなさまの参加をお待ちしております。
チラシ(PDF)
日時:令和3年10月24日(日)9:00~12:00
対象:山形県内在住者
定員:約20名 ※先着順
参加費:無料
持ち物:歩きやすい服装・靴、飲み物、雨具等
集合場所:山形県立うきたむ風土記の丘考古資料館
申込方法:講座名と参加者の【氏名・年齢・郵便番号・住所・電話番号】をご記入のうえ、電話・FAX・Eメールのいずれかの方法でお申込み下さい。
締め切り:10月1日(金)※定員に達し次第締切ります
【遺跡体感ツーリズムコース】※往復約4km
①山形県立うきたむ風土記の丘考古資料館
②県指定史跡 安久津古墳群(安久津支群)
③安久津八幡神社
④県指定史跡 安久津古墳群(鳥居町支群)
⑤県指定史跡 清水前古墳群
⑥瓜割石庭公園
問い合わせ・申し込み先
(公財)山形県埋蔵文化財センター 総務課企画情報室
〒999-3246 山形県上山市中山字壁屋敷5608番地
TEL:023‐672‐5301 FAX:023‐672‐5586
mail:yac@yamagatamaibun.or.jp
鳥海山に少し雲がかかっていますが、晴天のもと完掘状況の空撮を実施しました。調査区部分だけを残して周りはすべて圃場整備工事が進められています。
調査区を真上から撮影した写真(上が北)で、青星印は石器、赤星印は縄文土器のまとまりが出土した地点です。東側の調査区は縄文時代の遺物が少なく、江戸時代の柱穴等が確認されました。
現場最終日の調査器材搬出も好天に恵まれました。関係各所および近隣住民の方々、ご協力ありがとうございました。また現場作業員の皆さんには大変お世話になりました。お疲れさまでした。
新しい調査区である3区を重機で掘削しました。こちらの調査区は3区北側調査区になります。次週からは3区と2区南側調査区を並行して調査していきます。
2区の南側の調査区で焼土が集中している箇所が確認出来ました。遺物も出土しています。奈良時代の遺物とみられます。
先週に引き続き、C区東側の遺構精査を行いました。C区東側では、柱穴跡、あるいは杭跡や溝跡などが発見されました。
C区東側の遺構精査が終わりましたので、ドローンによる空撮を行いました。
新たに調査を行うC区北側の範囲の草刈りを行いました。その後、地山までの深さを調べるために、トレンチを設定して人力で掘り下げを行いました。
発掘調査は終盤に差し掛かり、縄文土器の記録・取り上げ作業もラストスパートです。縄文時代晩期のほか、昨年度の調査では確認されなかった後期前半と考えられる土器も出土しました。
柱穴や土坑などの遺構は、土層の観察と記録のために掘り残していた部分も完全に掘りきって、遺物の有無や遺構全体の形状・深さなどを確認します。
完掘状況を撮影するため調査区全体をきれいにしています。調査区の壁面をみると、南側(写真手前)の黒土が明るい色の薄い土層を挟んで北側の黒土の上に重なる旧河道の堆積状況がわかります。