「村山地方」カテゴリーアーカイブ

沼田2遺跡(11月22日~11月26日)


朝の沼田2遺跡です。
掘り下げた遺構を縁取るように霜が降りています。
寒さが厳しくなり、発掘調査も最終週になります。
もうひと頑張りです。


記録作業も大詰めを迎えました。
記録が抜けている所がないか、再確認しながら仕上げていきます。


半年間お世話になった調査事務所ともいよいよお別れです。
道具洗いや手作りした踏み台の解体など、片付け作業に入りました。


沼田2遺跡と八合田遺跡の説明会を、作業員に行いました。
長期間の発掘調査にご協力いただきありがとうございました。
無事発掘調査終了です。


東熊野苗畑遺跡(11月22日~11月26日)


発掘調査終了まで残り1週間あまりになりました。
河川跡の完掘をめざし、遺構の精査を続けます。


拡張した北東部から出土した大量の土器の破片は、
出土位置はもちろん、形状や向きなど出土した状態を正確に記録します。


拡張区北東部Eトレンチの壁際から出土した須恵器の甕(かめ)は、
首の部分もよく残っていました。


土器が集中して出土した場所のすぐ隣の河川跡からも
土器の破片がたくさん出土しました。
これは、ほぼ完形の須恵器の杯(つき)です。


土器が集中して出土した拡張区では、
精査・記録・遺物の取り上げといった作業を、
それぞれのチームが連携をとりながら、効率よく進めます。


調査もいよいよ最終段階になりました。
26日(金)には、専門業者に委託して
ラジコンヘリを使った空中写真を撮影しました。
調査員もモニターを見ながら、指示を出しています。


清水遺跡(2)(11月21日~11月26日)


11月21日(日)に発掘調査説明会を行いました。
天気にも恵まれ、100名を超す方々に来ていただきました。
写真は掘立柱建物跡の説明をしているところです。


斜面の住居跡から土師器や須恵器が出土しました。
完全な形の須恵器も見つかっています。


ラジコンヘリを使っての空中写真撮影を行いました。
いよいよ発掘調査も残すところ二日となりました。
寒くなりましたが、がんばっています!


森の原遺跡(11月15日~11月19日)


調査区壁面の土層の堆積状況を記録するため、
何層に重なっているか、土層の状態を見ながら層を分けました。
そして、分けた土層を実測し、図面を作成していきます。


土層の堆積状況を記録した図面を作成したら、
今度は調査員が各層の土の色調や質感を調べます。
そして、各層の土の特徴を記録していきます。


沼田2遺跡(11月15日~11月20日)


すっきりとした青空のもと、最後の遺跡全景写真撮影に向けて掃除をしました。
雨などで汚れた土をジョレンを使ってきれいにしていきます。


ラジコンヘリによる空中撮影を行いました。
作業員の皆さんも興味深々の様子で、
作業しているヘリをみんなで見上げています。


タワーを建てて調査区の全景写真撮影を行いました。
濃い霧の中での撮影でしたが、黒色土が広がる調査区に
掘り下げた遺構が黄色に浮かび上がり、
これまでの作業が思い出されました。


11月20日(土)には発掘調査説明会を行いました。
多くの皆さんが参加して下さり、出土した遺物や調査区を見ていただきました。


東熊野苗畑遺跡(11月15日~11月21日)


今週も、主に河川跡の掘り下げ作業を行いました。


河川跡の下層からは縄文土器が出土しました。
しかし、摩耗状態などから、ここで廃棄されたものではなく、
上流から流れてきたもののようです。


河川跡の上層からは平安時代の遺物が出土します。
そばにある竪穴住居跡の住人が廃棄したものでしょうか。


トータルステーション(測量機器)を使って、
遺物の出土地点を記録していきます。


11月21日(日)は発掘調査説明会でした。
109人もの方々にご来跡いただきました。
大勢の方々に発掘調査の成果を披露でき、
心より御礼申し上げます。


清水遺跡(2)(11月15日~11月21日)


霧の朝です。
幻想的な雰囲気ですが、測量機器を使うには少し苦労しました。


複数の住居跡が重複しています。
平面では新旧関係が大変わかりにくく、
断面を確認しながら掘り下げています。


写真の土坑のなかには、火山灰がこんなに分厚く積っていました。


清水遺跡(1)(11月15日~11月19日)


溝跡を掘り上げた様子です。
溝跡が屈曲した部分を一段深く掘り下げ、
水場として利用していたと考えられます。
ここから大量の遺物が出土しました。


平安時代の竪穴住居跡です。
周囲に溝跡が巡ります。
写真奥にはカマド跡が見つかりました。


この時期、午前中は霧が立ち込める日が多くなります。
霧の中で遺構の標高を測る作業をしています。