「発掘調査速報」カテゴリーアーカイブ

行司免遺跡第3次(7月24日〜7月28日)


調査区南端の東側を削っていくと大量の土器片などが出てきました。遺物が出た箇所は記録が終わるまではそのままの高さで残しておくので、あたりは山だらけになります。


1枚目の写真の一部分です。須恵器(写真左)のそばから帯の金具(写真右)が出土しました。帯に付けるものの種類や大きさは位によって定められていました。これにより行司免遺跡のそばには有力者がいたと考えることが出来ます。


下叶水遺跡(7月24日〜7月28日)


今週から東西に伸びる沢跡(SG1)の中央域での作業に入りました。どんな遺物が出土するか楽しみです。


沢跡の東域の作業状況です。沢に堆積する土の二層目まで掘り下げをおこなっています。この層からも遺物がたくさん出土しており、注意しながら掘り下げていきます。


この球状の遺物は、土錘(どすい)という漁網のおもりに使われたものです。しばりつけるための溝が十字に入り、真ん中に貫通した孔があります。


稲荷山館跡第2次(7月24日〜7月28日)


今週から土塁の調査を行いました。斜面での発掘作業は無理な姿勢で行うため、とても大変です。


調査区の全景です。写真の中央部にある盛り上がった部分が土塁になります。土塁を半分だけ掘り、土がどのように盛られたのかを調べます。


ふ化した蝉を見つけました。キラキラと光っていてとてもきれいでした。7月は雨が多いですが、少しずつ夏に近づいているようです。早く梅雨が明けて、晴れた空の下で元気な蝉の鳴き声が聞きたいです。


石畑遺跡(7月24日〜7月28日)


A区北側の柱穴群です。いくつか列をなしているものもあり、建物跡の可能性があります。


調査区北側A区の北半分の調査が終了しました。これは完掘した遺構の全景写真です。大小の穴が多数あります。


調査区中央の土坑から発見された縄文土器です。深鉢と思われます。


山ノ下遺跡(7月24日〜7月28日)


今週も雨が降ったために、遺構内には水が多く溜まりました。汲んでも汲んでも、土の中から湧き上がってくる状態でした。早く梅雨が明けてほしいです。


今週は調査区内の標高を測ったり、遺構の図面を書いたりという記録作業を中心に行いました。


興屋川原遺跡第3次(7月24日〜7月28日)


柱を埋めるために掘った穴に埋め戻された土の様子を記録しています。土色計という機械を使って、色を調べ、土質、含有物などを紙とデジタルデータで記録していきます。今週末までに150基ほどの記録が終わりました。


E区東部の柱穴密集地では直径20〜25cmの小さな柱穴が200基以上見つかりました。中には柱根が伴うものもあります。今までのところ、掘立柱建物として把握可能なものは見つかっていません。