天王遺跡(6月19日〜6月23日)


調査区の壁際で溝の断面を確認しました。溝の壁際に溜まった砂と地山がよく似ているため、断面で確認しながら掘り下げていきます。


溝の底から青磁が出土しました(写真右下)。


溝から出土した遺物です。左から珠洲焼の甕、中国産の青磁、珠洲焼の擂鉢です。青磁の内面にはヘラで唐草の模様が彫られています。溝は13世紀ごろに埋まったと考えられます。


石畑遺跡(6月19日〜6月23日)


石組の井戸を完掘したことろです。2m以上掘り下げました。掘方に係わった方々、暑い中ご苦労様でした。


下層の遺構(溝跡)です。現在の検出面から90cm下から縄文時代の遺構が検出されました。土器も数点出土しています。


珍しい来跡者です。日本カモシカが里から山に戻る途中、調査区周辺に現れたようです。しばらく調査の様子をそっとのぞいていました。


「県庁の下は縄文時代」展

現在の山形県庁は、熊ノ前(くまのべ)遺跡という縄文時代の大きなムラの上に建っています。
県庁舎を建てるとき実施した発掘調査では、たくさんの遺構や遺物が出土しました。

このたび、それらの遺物の一部を、県庁のロビーで展示することになりました。
土器や石器を使っていた縄文時代から、県庁が建っている現代まで、約4,500年の時の流れを感じてみてください。

開催期間は、平成18年6月26日から7月14日午後3時までです。


上野遺跡第2次(6月12日〜6月16日)


遺跡の完掘状況を写真におさめる際に、調査区全体の土色がきれいに出るよう、面整理を行いました。


調査の結果、遺構・遺物の検出数が希薄であったため、事業関係者を対象にした説明会を実施しました。


ラジコンヘリを使用して、空中から遺跡の全景を撮影してもらいました。


天王遺跡(6月12日〜6月16日)


小さなほうの調査区(B区)の遺構検出が終わりました。
右下の黒い部分は川跡と考えられます。


遺構の検出作業も終わり、大きなほうの調査区(A区)から遺構の掘り下げに入りました。
幅2〜3mの溝跡から掘りはじめました。


溝の中には砂や泥が交互に溜まり、何度も繰り返して水が流れていたようです。
底には鉄分が付着しています


Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research