
発掘調査の開始はもうすぐ。
着々と準備が進んでいます。
本年度もどうぞよろしくお願いいたします。
職員一同

《PDFデータ》
平成27年度 発掘調査速報会『発掘やまがた最前線2015』の資料を刊行しました。
ご一読ください。
2月28日山形市の遊学館で、発掘調査速報会『発掘やまがた最前線2015』が開催されました。

約200名の方にお越しいただき、ホールでスライドを交えた各遺跡の調査成果を発表しました。
また今年度は特別報告として、山形城本丸・二の丸跡の発掘調査成果も発表されました。

1階のギャラリーでは出土遺物の展示を行い、同時開催中の企画展示も合わせて見学していただきました。

様々な時代の個性的な遺物を前に、みなさん興味津々の様子です。

2階ギャラリーでは、各遺跡の写真や解説、埋蔵文化財センターの業務内容などをパネルで紹介しました。
沢山の方に来場していただき、今年も好評の速報会でした。

「埋文やまがた 56号」を刊行しました。
ご一読ください。
今年度調査説明会を行った3つの遺跡について資料を刊行しました。
ご一読ください。
平成27年度 調査説明会資料

最終週は土壌の洗浄作業を中心に行いました。

洗浄を行うと、未分解の植物・有機物とともに回収しきれなかった細かな遺物が残ります。

洗浄後、少量ずつ箱に移して遺物を探す選別作業を行います。

最終日に器材搬出を行い、押出遺跡第6次調査は無事に終了することが出来ました。ご協力いただいた関係者の皆様、本当にありがとうございました。

今週も杭の抜き取り作業を行いました。穴が深くなってくると、紐付きのバケツを使って土を引き上げます。

遺構検出面から1mほど掘り下げると、白色の粘土層が確認できます。大半の杭が太さに関係なく、杭が効く粘土層まで打込まれていました。縄文人も盛土を築くためにしっかりとした基礎工事を行っていたようです。

ほぼ全ての杭を抜き終えた現場の様子です。今週で現場での作業は終了です。

現場の撤収作業を行いました。12月に入っても比較的天候に恵まれ、無事に調査を終えることができました。残り一週間は土壌の洗浄を行います。
平成27年度発掘調査速報会『発掘やまがた最前線2015』を開催します。
日時 平成28年2月28日(日)13時(12時開場)
場所 山形県生涯学習センター 遊学館(山形市緑町1-2-36)
平成27年度に当センターで発掘調査を実施した4遺跡5地点の報告の他、山形市教育委員会による山形城跡本丸、二の丸の成果報告もあります。
ぜひご参加下さい。


盛土遺構の完掘状況写真の撮影を行いました。
打込まれている杭は、真っ直ぐなもの、斜めのものなど様々です。

現地での調査日数も残り少なくなってきたので、悪天候でも何とか調査を進めています。

盛土周辺の杭の断面の様子です。さほど太くない杭でも、1m近く打込まれているものもあるため、掘るのも一苦労です。

悪天候をものともしない作業員の皆さんの尽力で、無事に下層の調査を終えることができました。下層からはカマドをもった住居跡と溝跡が見つかりました。

最後の調査区の埋め戻しを行いました。市街地での調査ということで、いずれも狭い5か所の調査区でしたが、古代・中世・近世とさまざまな時代の人々の痕跡が見つかりました。

最終日も荒れた天候の中での器材搬出となりましたが、今年度も無事に調査を終了しました。近隣の住民の皆様、関係各所の皆様、ご協力ありがとうございました。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research