9月28日に「バスで遺跡を見に行こう」が開催されました。
今年は村山市の縄文遺跡を中心に巡りました。
まず東根市「東の杜資料館」で縄文時代の遺物を見学です。
縄文土器や土偶など中々間近で見られないものに皆さん興奮です。
現在発掘調査中の羽黒神社西遺跡も見学しました。
現場で土に埋まった状態の土器や、人がすっぽり入ってしまう大型土坑の説明を熱心に聞いていました。
最後に竪穴住居が復元されている中村A遺跡を散策しました。
縄文人が暮らした生活に皆さん思いをはせていたようでした。
9月27日、調査中の八幡一遺跡(川西町)に川西町文化財めぐりで40名の方々が見学にいらっしゃいました。
事務所内で遺跡の概要を説明した後、これまで出土した遺物を見学しました。
発掘調査の現場見学の様子です。
川西町の方が多く、地元の歴史を興味深そうに学んでいました。
C区の状況です。
ジョレン(便利鍬)で表面を整備しています。
同じくC区の溝跡です。
掘り下げたところ丸木が見えてきました。
丸木の出土状況です。
3区の土質変化ラインのトレンチ壁面です。
やはり河川跡でした。
遺物が出土しないので、時代は不明です。
その壁面の土層堆積状況を、3区の基本層序として記録に取りました。
5区で、大区画溝より古い遺構を掘り下げました。
瓦の破片が出土しました。
N-2区南東隅にある土坑(どこう=穴)からは、一段掘り下げる度に、
瓦や陶磁器など多くの遺物が出てきます。
遺物は一つ一つ番号を付け、記録を取ったうえで慎重に取り上げます。
同じN-2区東部のほぼ中央にある直径約2mの土坑も、
掘り下げると瓦が次々に現れます。
こちらは比較的原形をとどめた大きな破片が多いようです。
その土坑から端面の文様が良く残った軒平瓦(のきひらがわら)が見つかりました。
中心飾りが「五葉文(ごようもん)」で、唐草文(からくさもん)が2回反転しているタイプです。
前にHPで紹介した同区北東部で出土したものとは異なる時代のものです。
竪穴のベルトを外します。
中から大きな土器が出土しています。
写真を撮る前に清掃を行います。
市道の南側の遺構検出状況を撮影しています。
1区大型土壙の断面。
粘土を主体に意図的に埋められた状況と判断されます。
4区の北斜面にある包含層からは沢山の縄文土器が出土しています。
この写真の土器群はこの包含層の最下層でみつかったものです。
4区包含層から正位でみつかったほぼ完形の深鉢形土器です。
割れてはいますが、破片はほぼ揃っていました。
4区の包含層からみつかった二つの穿孔を持つ石製垂飾品の出土状況です。
1区南斜面のの調査状況です。大小の土壙を掘り下げています。
大型土壙の掘下げ状況です。
これからだんだん深くなって、2m近い深さの貯蔵穴になりました。
1区の尾根上に分布する大型フラスコ形土壙の検出状況です。
中から掘り上げた土も貴重な情報が埋もれているため、サンプルとして取り上げました。
4区にある浅い隠れ谷部分では縄文土器をはじめとする遺物がたくさん廃棄されていました。
SE77井戸跡の井戸枠を一部取り上げました。
水が絶えず湧いてくるようです。
取り上げた井戸枠を梱包している様子です。
水に浸した状態で梱包します。
C区では、重機による表土除去がほぼ終わりました。
来週から本格的に遺構検出を行います。
先週検出した3区の土質変化のラインに設置した確認トレンチです。
どうやら堀跡ではなく古い河川跡のようです。
もう少し年代の決め手になる遺物がないか確認した後に記録を取ります。
5区で検出した桶の取り上げ作業の最中です。
風呂桶を転用したもののようです。
石組があったので井戸跡を利用したのかと思いきや、
この桶用に穴を掘って埋め、上に石組をしたもののようです。
5区東壁面です。
焼土を含んだ溝跡があります。
来週以降掘り下げます。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research