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山形城三の丸跡11次(11月26日~30日)


E-2区で最後に発掘調査した住居跡の全景です。


発掘作業が終了し、撤収作業に入りました。
用具の洗浄・確認・整理を行っています。


今年度の山形城三の丸跡第11次の発掘調査を無事に終了することができました。
関係者・地域の皆様のご協力、ありがとうございました。


センターが移転しました。

山形県埋蔵文化財センターは平成24年12月1日(土)より、

下記に移転いたしました。


センター地図

これを機に新たな気持ちで調査事業や普及啓発事業にまい進してまいります。

これからもよろしくお願いいたします。

《新所在地》
〒999-3246
山形県上山市中山字壁屋敷5608
tel:023-672-5301
fax:023-672-5586
mail:yac@yamagatamaibun.or.jp


押出遺跡5次(11月19日~22日)


先週に引き続き遺物包含層を掘り下げました。
遺物包含層からは、続々と土器や石器などの、縄文時代前期の遺物が出土しました。
写真は、透明感のある深緑色のきれいな磨製石斧が出土した状況です。


調査区の北側では、約1m×5mの範囲に木炭が分布している遺構が発見されました。
その木炭が分布する範囲のなかで、100点以上の石器を作った際に出るカケラなどが、
約60cmの範囲に集中して出土しました。
これらの石器のほとんどは、焼けた痕跡が認められます。
写真は、石器の出土状況を、詳細に記録して取り上げている様子です。


『仙台市縄文の森広場』のスタッフとボランティアの方々が、
調査員の説明に熱心に耳を傾け、興味津々に遺物が出土する様子を見学されました。


左は「けつ(王へんに欠)状耳飾り」です。透明感のある深緑の石材で、翡翠(ひすい)と考えられます。
左は小型の磨製石斧です。これも、透明感のある深緑の石材で、蛇紋岩と思われます。
きれいな色をした石材を用いたこれらの遺物は、県内でも数が少なく、とても貴重なものです。


今回の発掘調査で出土した石器です。左端は、長さのある矢じりで、このような長い矢じりは、あまり例を見ません。
中央の2つは、「押出型ポイント」と呼ばれるもので、ナイフのように使う石器と考えられます。
右端は、蛇紋岩と思われる深緑色のきれいな磨製石斧です。なぜか、刃先の方が焼けています。


八反遺跡2次(11月19日~22日)


石製模造品が出土した同じ遺構から、臼玉(うすだま)と思われる遺物が出土しました。
直径3mm程度、中心に穴が開いています。
ビーズ細工のようにとてもきれいな色をしています。


竪穴住居跡の完掘状況です。
写真の一角だけでも、10棟程度検出されています。