いよいよ河川跡の掘り下げが始まりました。
並行して遺構の配置を図面にするための測量も行っています。
9月1日より名取地区から14名の作業員が増員されました。
まずは、調査主任から遺跡の概要を説明します。
河川跡の新旧を確認するために、断面図をとります。
その結果、時代の違う4本の河川跡が重なっていることがわかりました。
2番目に古い河川跡から縄文土器片が出土しました。
かなりまとまっていて、全体の形がわかります。
深鉢のようです。
調査区西側の斜面から、柱穴と思われる遺構が多数検出されました。
柱穴の位置関係等、調査を進めて精査に臨んでいきたいと思います。
9月1日から新しい作業員の皆さんが増えたことで、
テントをもう一張増やしました。
9月に入ったとはいえ、厳しい暑さがまだ続きます。
休憩を適宜とりながら、作業をがんばっています!
調査区の中央を縦断する溝跡を掘り下げました。上の層を掘り下げた様子です。
平安時代の土器が出土しています。
溝跡は上層に黒い土、下層に粘土と砂が混ざった土が堆積していました。
下層からも平安時代の土器が出土しました。
下層から出土した須恵器の壺です。
B5区の竪穴住居跡が掘りあがりました。
完掘状況を記録するために、アルミタワーの上から遺構全体を撮影します。
竪穴住居跡から出土した遺物を取り上げています。
くずれそうな状態なので、少しずつ丁寧に作業します。
完掘した遺構の高さを測り、平面図に記入していきます。
今週から一部の調査区の埋め戻しが始まりました。
14区南側の完掘状況写真です。
掘立柱建物跡、大型竪穴住居跡など、たくさんの遺構が検出されました。
17区の河川跡から出土した須恵器の壺です。
完全な状態で残っていました。
8月30日に窪田小学校6年生の皆さんが発掘調査の体験学習に訪れました。
遺跡の解説に真剣に聞き入っています。
発掘体験の様子です。
とても暑い日でしたが、皆さん一生懸命発掘調査に取り組んでくれました。
ST105住居跡のカマド跡の調査状況です。
写真奥が火をたいた焚口(たきぐち)になります。
煮炊きに使った甕が押しつぶれた状態で出土しています。
翌日の空撮のために、掘り上がった調査区全体の整備を行いました。
空撮ののち、補足作業を行いました。
測量機器を使って、溝跡の平面図を作成しました。
図面作成の作業も、これが最後です
補足作業では、遺構の写真撮影も行いました。
これで今年度の調査の一切を終えることになります。
田向2遺跡、経塚森遺跡の発掘調査に携わった調査員と作業員全員で、記念撮影を行いました。
今年の異常な酷暑の中、ともに汗水を流し、調査を進めてきました。
8月27日をもって田向2遺跡、経塚森遺跡の調査を無事に終えることになりました。
皆さん、本当にお疲れさまでした。
このラジコンヘリで、遺跡全体を上空から見た航空写真を撮影します。
空撮を終えるとともに、経塚森遺跡の発掘調査も一旦終了になります。
全景写真を撮るために、拡張範囲全体をきれいにしてもらいました。
溜まっている水も、スポンジを使って吸い取ってもらいます。
土のうも、写真撮影の妨げにならない場所に移動させます。
ビニールシートを留めるために使っていた土のうが、かなりあります。
遺構検出状況の全景写真です。
写真奥(調査区より北側)では、すでに高速道路の工事が始まっているようでした。
今週は全景写真の撮影を行いました。
表土除去以降、調査区を強い日差しと激しい雨から守ってきた
ブルーシートをすべて片づけています。
北側から撮影した調査区全景写真です。
今週から遺構の精査を始めています。
慎重に掘り下げています。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research