
今週は雨の多い週となりました。
先週末からの大雨の影響で17区が水没してしまいました。

18区の遺構精査の様子です。
柱穴や溝跡が見つかっています。

先週お伝えした河岸段丘地形の堆積層から出土した銅製品です。
鏡の可能性などが考えられます。

ST102住居跡のカマドの完掘状況です。
カマドの両袖や煙道が良好に残っているのが分かります。

調査区東側に広がる遺物包含層の様子です。
以前お伝えした黒漆を塗った櫛や、
勾玉形の石製模造品が出土した地点になります。

調査区北側の竪穴住居跡群の様子です。
手前にST105住居跡、奥にST102~ST104住居跡が見られます。
いずれの住居跡もカマドがつきます。

今週はB区全体の写真撮影を行いました。
カメラ位置を決めて指示を出し、
よけいなものが写りこまないように片づけからはじめます。

B区の現状です。
検出が終わって、遺構があちこちに確認できます。

A区は現在遺構の検出を進めています。
写真は柱の穴が並んで出てきたところです。
この他にも、竪穴住居跡などが見つかっています。
今年も山形県埋蔵文化財センター参観デー
『やまがた埋文祭り2010』を開催します。
埋文センターの施設見学をはじめ、実際に行われている
出土品の整理作業体験や、弓矢飛ばし、勾玉作りなどの
体験ひろばもあります。
クイズに答えてスタンプを集めると記念品がもらえる
クイズスタンプラリーもあります。
ぜひ、ご家族皆さんで遊びに来てください!
埋文祭りチラシ(PDF 692KB)

昨年の埋文祭りで行われた
「縄文土器といっしょに記念写真を撮ろう」の様子
家族での良い思い出としてください。

当センター職員による記念撮影です。
中央の土器は山形県の遺跡から出土した
最大(高さ)の土器です。
開催日:2010年10月3日(日曜日)
開催時間:10時~16時
開催場所:財団法人 山形県埋蔵文化財センター
住所:〒999-3161 山形県上山市弁天2丁目15-1
電話番号:023-672-5301(代)
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今週から八合田遺跡の調査準備を始めました。
V字形に広がる農道の間に挟まれた草地が調査区になります。
夏草が伸び放題で、草丈が身長に達する箇所もありますので、
まずは草刈りからスタートです。

プレハブの休憩棟がまだできていないので、屋外での休憩になります。
腰を伸ばして、ふと空を見上げると入道雲は一つもなく、もうすっかり秋の空。
季節の移ろいを実感しながらの作業となりました。

先週に引き続き遺構の精査作業を行っています。
強い日差しの中、心地良い風を受けながら掘り進めています。

遺構の精査と並行して完掘図面を取っていきます。
遺構の形を正しく記録するために慎重に計測を行います。

遺構平面図を作成しています。
遺構をよく見ながら記録しています。

レベルと平板(測量をする機械)を使用して図面を作成しています。
今週は雨が降った日もありましたが、この日はすっきりとした秋晴れになりました。

休憩用のテントです。
風で飛ばされないように、休憩後はロープと杭でしっかりと固定しています

河川跡の上面を削ると、複数の河川跡の輪郭が見えてきました。
どうやら河川は、少なくとも4回程度流路を変えたようです。

河川跡より北側の岸部では、掘立柱建物跡1棟と、
幅の狭い溝に囲まれた住居跡と思われる遺構が1基見つかりました。

調査区北端にかかる河川跡の一部を掘り下げています。
この部分の土層観察からも、河川が流れを変えたり埋没したりを
くり返していることがわかります。

遺構の掘り下げ作業が本格化してきました。
もともと水田だったこの地区では溝跡が多く見つかっています。

掘り上がった遺構は、20分の1の縮尺で図面に記録します。

雨の日に図面の整理を行ないました。
調査区が広いため、図面用紙も数多く必要です。

郷土史研究会の方々が遺跡を見学に来られました。
掘立柱建物跡の説明をしているところです。

調査もいよいよ終盤に入りました。
急ピッチで残っている部分を掘り上げています。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research